WordPress(ワードプレス)向けレンタルサーバー比較!選ぶポイントからコスパ・スペックでおすすめのサーバーを紹介

WordPress(ワードプレス)とは?

「WordPress(ワードプレス)」とは「コンテンツ管理システム(CMS)」の一種であり、世界的にも4割ほどのWebサイトがWordPressで作られているとされています。

WordPressには「WordPress.org」からダウンロードできるソフトウェア版と、「WordPress.org」でブラウザから使用できるWebサービス版の2種類がありますが、レンタルサーバーを用いて利用されているのはソフトウェア版になります。

Webサービス版は機能を拡張するためには有償となりますが、ソフトウェア版は無償のオープンソースとなっており、自分で自由にデザインテンプレートのテーマや機能を追加できるプラグインを導入することができるため、特にサイト作成初心者向けのものと言えるでしょう。

では、WordPressを用いてサイトを作成したいと考えたときに、どのようなレンタルサーバーを選べば良いのでしょうか?

基本的には、どんなサーバーでもWordPressをインストールさえできれば、使うことは可能です。

ただ、WordPressを使うゆえにチェックするべきポイントもあります。

WordPress向けレンタルサーバーを選ぶ際の比較ポイント

WordPressは、小規模サイトから大規模まで、WebメディアやEC(通販)サイトなどのサイトの種類も関係なく、個人・法人問わず利用できます。

そのため、スペックの高い・低いだけで選ぶのではなく、運営したいサイトの規模にマッチしたスペック・機能があるレンタルサーバーを選ぶことになります。

そして、WordPressはデータベースを利用するものであるため、「マイエスキューエル(MySQL)」が使用できるレンタルサーバーであることが必要不可欠です。

以上のことから、特にチェックしておくべき点は次の5つになるでしょう。

  1. サーバーの速度環境
  2. ディスク容量
  3. MySQLの利用可否
  4. セキュリティ体制
  5. WordPress簡単インストール機能の有無

基本として、Webサイトは検索エンジンやSNSからユーザーが流入してくるものですが、サイトの表示があまりに遅いとユーザーの利便性を損なってしまいます。
また、「検索エンジン最適化(SEO)」にもサイトの表示速度が関係するとされており、WordPressでサイトを運営するのであれば、速度は注意しておきたい項目であると考えられます。

次にディスク容量について、WordPress本体のデータは然程大きいものではありませんが、画像やプラグインを大量に利用したり、ひとつのサーバーで複数のサイトを運営したりするのであれば、ある程度の容量は必要になります。
ただ、大容量であっても持て余すことになってしまうため、費用とのバランスを見て選ぶことになります。

そして、セキュリティ体制についてはなるべく高いレベルが求められます。
WordPressはオープンソースのソフトウェアであり、それゆえに誰でもプログラムの中身を知ることができてしまうことから、その時々のバージョンにおける「脆弱性」が見つかることがあります。

外部からこの脆弱性を突いた攻撃がされるリスクがあるため、WordPressを用いる場合はセキュリティ体制が整ったレンタルサーバーを利用する方が良いでしょう。

最後に「WordPress簡単インストール機能」とは、レンタルサーバーの管理画面からボタンひとつでWordPressをインストールしてくれたりする機能になります。
この機能がない場合、自身でサーバーに接続してインストールすることとなります。
これまでレンタルサーバーを借りたことのない初心者の人には特に必要な機能となるかもしれません。

それでは、それぞれの項目について、詳しく解説していきます。

高速環境のあるレンタルサーバーがベスト

先にも述べましたが、SEOの観点からサイトの表示速度は重要となります。
特にWordPressではプラグインなどを用いたカスタマイズで表示が遅くなることもあるので、なるべく高速環境のあるレンタルサーバーを選ぶのが良いでしょう。

ここでチェックすべき内容は「ディスクの種類」「Webサーバーの種類」「WordPress実行環境が高速化できるか」の3点になります。

ディスクについて、最近のレンタルサーバーでは「ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)」という読み込み速度の早いディスクが導入されているところが多いですが、旧式の「ハード・ディスク・ドライブ(HDD)」の場合、読み込み速度は比較して遅くなってしまいます。
ディスク読み込み速度は、サイトの形を作るための各種データを呼び出す早さにつながり、早く呼び出せるほど表示も比例して早くなるために、速度を重視する場合はSSDを搭載しているレンタルサーバーを選ぶことをおすすめします。

次に、Webサーバーについてですが、こちらはサイトの処理速度に関係してきます。
早く処理できるWebサーバーであるほど、表示されるまでの時間も短く、また負荷体制が整っていれば、サイトに一気に流入があっても安定して表示できるようになります。

主に使用されているのは「Apache」「nginx」「Litespeed」の3種になり、高速サーバーと呼ばれているレンタルサーバーは「Apache」と「nginx」を組み合わせて使用していたり、「Litespeed」を導入しているところが多いです。
判断が難しい点ではありますので、公式サイトにて高速サーバーという記述があるところを選ぶので問題はないと思われます。

そして、WordPress実行環境の高速化については、レンタルサーバーの中にはWordPress用の高速環境もしくは高速化オプションがあるところがあります。
例えば、ConoHa WINGでは「WEXAL」というオプションが、エックスサーバーやカゴヤ・ジャパンのWordPress専用サーバーでは「KUSANAGI」という仮想マシンイメージを導入しています。

安価なレンタルサーバーでは実行環境の高速化まで行われていないこともあり、こちらも公式サイトで有無を確認するようにしましょう。

ディスク容量はサイトの規模に合わせる

導入するプラグインの数やサイトのページ数、画像データの量やサイズによっても必要なディスク容量は変わりますが、個人ブログや会社の公式ホームページなど小規模のサイトを運営するのであれば、そこまで大容量である必要性はありません。

2022年現在ですが、「WordPress.org」でダウンロードできるソフトウェアのサイズも20MB前後であるため、大きな影響もないでしょう。

ただし、ECサイトや大規模Webメディアを運営する場合はある程度の容量が必要です。
その理由として、画像データなど容量を圧迫しがちなものを活用することが多いことが主となります。

また、複数のサイトをひとつのレンタルサーバー上で運営するときも同様です。

WordPressを利用するだけならディスク容量は問われませんが、運営するサイト規模によって他のデータを多く格納する必要が出てくることを理解したうえで、適したディスク容量のレンタルサーバーを選ぶようにしてください。

最低限MySQLが1つ使えることが条件

MySQLとは、ブログの更新情報やデザインの設定などのデータを格納する「データベース」で、WordPressひとつに対してMySQLひとつが理想的な割り振りになっています。
MySQLが1つでも複数のWordPressをインストールできますが、データの管理が難しくなる上に、格納するデータが増加・複雑化することでMySQLの処理が重くなり、サイトの表示スピードが遅くなるなどのリスクが発生します。

レンタルサーバーの中には「MySQL無制限」というサービスもあり、WordPress製のサイトを複数同時に運営していくのであれば、MySQL無制限のサービスを使うことになります。

無料サーバーや一部最安値のプランには、MySQLが使用できない内容となっていることもあるため、注意してください。

サーバーのセキュリティ体制は充実しているか

WordPressは脆弱性が見つかりがちなことから、外部からの攻撃に晒されやすいというリスクがあります。
セキュリティ向上のためのプラグインで、例えば設定したIP以外からのアクセスを制限したり、ログイン試行回数を超過したら一定時間ログインできなくしたりすることもできますが、WordPressを設置しているサーバー側のセキュリティも高めておいた方がより安全です。

現在では基本的なことですが、サイトのSSL化を行えるレンタルサーバーを選びましょう。
SSL化を行うには「SSL証明書」というものがありますが、レンタルサーバーには無料のSSL証明書でSSL化することができるサービスもあるため、個人の場合は無料でSSL化できる方が良いと思われます。

サーバーのセキュリティとしては「Webアプリケーションファイアウォール(WAF)」というホームページ自体を防御するものや「IDS(不正侵入検知システム)」および「IPS(不正侵入防止システム)」といった不正なアクセスを防止できるものがあります。

特に個人情報を取り扱うことのあるECサイトなどを運営するのであれば、高いセキュリティ体制のあるサーバーや有料のSSL証明書を取り扱っているところが良いかもしれません。

セキュリティを重視したサーバーの選び方については下記で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

大量のデータを扱うため、何かあった時に備えてバックアップ機能があるとより安心です。
定期的にバックアップを自身で取ることも大切ですが、バックアップを取るにも専門的な技術だったり操作が必要になるケースがあるので、レンタルサーバーで自動バックアップ機能がついていると便利です。

他にも自身で対応できないような状況になってしまった場合、電話対応してくれたり、リアルタイムチャットによる連絡が取れるような、サポート体制がしっかりしているレンタルサーバーだと安心して利用できるでしょう。
特に、WordPressを商用サイトに利用している場合、短時間の不具合が後々の大打撃になる場合もあります。
レンタルサーバー初心者は、電話サポートがあるサービスを選ぶと良いと思います。

WordPressの自動インストール機能があれば初心者も安心

サービスによっては、簡単な操作(ワンクリックなど)でWordPressをインストールできるレンタルサーバーがあります。
導入の敷居が低いことは、慣れない運営者にとっては非常にありがたい仕様でしょう。
そもそもWordPressってどう始めるの?と感じた人は、必ず機能があるかどうかをチェックしましょう。

WordPressを自動もしくは簡単にインストールできる機能があるレンタルサーバーについては、下記で詳しくまとめていますので、こちらも併せて読んでみてください。

WP対応レンタルサーバー比較早見表

主要のレンタルサーバーの人気プランをピックアップして、注目要素別に比較してみました。

それぞれ価格とスペックで比較しているので、参考としてください。

価格と無料お試し期間で比較

サービス名初期費用月額費用お試し期間
ロリポップ!
(スタンダード)
1,500円500円~10日間
ロリポップ!
(エンタープライズ)
3,000円2,000円~10日間
カゴヤ・ジャパン
(共用サーバーS10)
無料1,100円
※1ヶ月毎月支払い
2週間
カゴヤ・ジャパン
(共用サーバーS20)
3,300円2,200円
※1ヶ月毎月支払い
2週間
カゴヤ・ジャパン
(WP専用サーバーグレード1)
無料440円無し
CPIレンタルサーバー無料
※12ヶ月支払い
3,800円~
※12ヶ月支払い
10日間
ヘテムル3,950円1,000円(税抜)
※36ヵ月契約の場合
15日間
クイッカ・プラス
(エントリープラン)
無料198円5日間
クイッカ・プラス
(ライトプラン)
無料495円5日間
お名前.com無料1,300円(税抜)
エックスサーバー
(X10)
無料1,100円10日間
エックスサーバー
(X20)
無料2,200円10日間
エックスサーバー
(X30)
無料4,400円10日間
WADAXサーバー
(タイプS)
3,300円1,210円~10日間
さくらのレンタルサーバ
(スタンダード)
1,048円524円2週間
カラフルボックス
(ColorfulBox)
無料(3か月以上)480円~30日間
ConoHa WING無料640円~無し

各スペックで比較

サービス名ディスク容量転送量マルチドメインMySQL(DB数)
ロリポップ!
(スタンダード)
150GB150GB/日100個50個
ロリポップ!
(エンタープライズ)
1TB400GB/日無制限無制限
カゴヤ・ジャパン
(共用サーバーS10)
100GB120GB/日無制限無制限
カゴヤ・ジャパン
(共用サーバーS20)
200GB160GB/日無制限無制限
カゴヤ・ジャパン
(WP専用サーバーグレード1)
20GB無制限無し1個
KDDIウェブコミュニケーションズCPI(SV-basic)500GB
(ウェブ300GB,メール200GB)
無制限10個5個
ヘテムル256GB120GB/日無制限100個
クイッカ・プラス
(エントリープラン)
5GB無制限1個1個
クイッカ・プラス
(ライトプラン)
10GB無制限3個3個
お名前.com200GB記載なし無制限無制限
エックスサーバー
(X10)
200GB50GB/日無制限50個
エックスサーバー
(X20)
300GB70GB/日無制限70個
エックスサーバー
(X30)
400GB80GB/日無制限70個
WADAXサーバー
(タイプS)
50GB無制限10個10個
さくらのレンタルサーバ
(スタンダード)
100GB80GB/日20個20個
カラフルボックス
(ColorfulBox)
SSD最大500GB最大8T無制限無制限
ConoHa WINGSSD最大450GB最大12.0TB/月無制限無制限

WordPress利用で特におすすめのレンタルサーバー3選

最後に、特におすすめのレンタルサーバーを3つ紹介します。

個人用のブログだったり、企業のポータルサイトだったりと用途はさまざまありますので、一概にはどのサーバーが良いとは言えませんが、自分の使いたい目的に合ったサーバーを選ぶようにしましょう。

クイッカ・プラス(Quicca Plus)


quicca
初期費用月額費用SSD容量
無料198円~最大20GB
月額・初期費用は最安プランの12か月契約時料金、容量は最大プランの内容

WordPressの利用に特化した超格安高性能サーバー

WordPressの自動インストールから、同時に人気のテーマやプラグインをまとめて導入することができるので、初めての人には特におすすめです。
初期費用もかからず、値段も非常に安くなっているうえに1ヶ月単位で利用できるので、WordPressの操作に慣れるのにも使えます。

CPIレンタルサーバー


cpi
初期費用月額費用ディスク容量
無料3,800円~500GB※
月額費用は最安プラン、初期・月額費用は12ヶ月支払い
※容量内訳はウェブ300GB、メール200GB

メールサーバーとしても利用可能高セキュリティでビジネス向け!

WordPressも簡単に使えるうえ、メールアカウントが200以上作成可能という点はビジネスにおいて魅力的!
KDDIグループの技術力を基盤に、高スペックな環境を提供。
大手企業や官公庁が利用しており、17年の運用実績が公式サイトでも紹介されています。

エックスサーバー


エックスサーバー
初期費用月額費用ディスク容量
無料990円~最大400GB
月額費用は最安プラン、容量は最大プラン。

稼働率99.99%以上の高い安定性でビジネス用途でも利用可能!

自動インストール付きなので、パッケージの準備は必要なし!月額1,000円程度の低価格からスタートできます。
しかも、全てのプランで独自SSLが無料で、ハイスペック且つ安定性の高い環境下なので、快適&気軽にwordpressでのサイト運用が出来るでしょう。

WordPressを使って簡単にサイトを作ろう

WordPressは今やサイト作成には欠かせないツールです。
そのため、基本的にはWordPressを使えるサーバーを選ぶことにはなるでしょう。

無料サーバーや非常に安いレンタルサーバーでは対応していないこともあり、費用ばかり気にしてWordPress無しにサイトを作成しようとすると、途方もなく時間がかかってしまって断念してしまうかもしれません。

サービスによっては契約時にWordPressをインストールしてくれたり、情報を少し入れるだけでインストールできるものもあるので、このようなサービスを選ぶのがおすすめです。

あとはコスパを重視してなるべく安めのレンタルサーバーを利用するか、スペック重視で値段よりも機能面で優れたレンタルサーバーにするかは、運営したいサイトの状況を考えて選ぶようにしましょう。

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2022年10月31日