Vtuberの配信などで人気のARK:Survival Evolvedをプレイ!
「ARK:Survival Evolved(アーク・サバイバル・エヴォルブド)」とは、海外のゲームメーカー「Studio Wildcard」が開発した、PS4やSteamでリリースされているオープンワールド形式のアクションゲームです。
ゲームスタート当初はアイテムを何も所有しておらず、植物や石から素材を採取して自分の家を作ったり、恐竜や動物を狩猟して得た革などからさまざまな道具を作ったりなど本格的なサバイバルを楽しめます。
しかし、恐竜を自分のペットにまでできるといった自由度の高いゲームである反面、体調管理までも自分で行わなければならないなど、サバイバルさながらの難易度です。ただ、その難易度や楽しさゆえに、配信でも見ごたえがあることから、昨今ではVtuberのゲーム配信などでも取り上げられることが多くなっています。
また、このゲームは最大100人のマルチプレイにも対応しています。マルチプレイでは作り上げた自分の島を公開してユーザーを招待したり、もしくは自分が他人のサーバーに入って、対プレイヤー戦(PvP)や一緒に開拓していくプレイなどを楽しむことができます。
それでは、どのようなレンタルサーバーを使えば、大人数のプレイができるのでしょうか。今回はプレイに際しての注意点と、日本国内おススメのサーバー業者とそのポイントをご紹介していきます。
マルチプレイを遊ぶにはレンタルサーバーを推奨
ARK:Survival Evolvedでのマルチプレイを楽しむには、2つの方法があります。
1つは、PS4やPCなど自分のプレイ環境をサーバー化する方法です。しかし、こちらの方法は機体に大きな負担をかけることとなるため、あまりおススメできません。
その理由として、まずサーバー運用する場合は本体を常時稼働させなければいけません。
サーバー用に組んであるPCならばともかく、PS4や通常のPCを長時間稼働させていると、その分だけ本体寿命を縮めることとなります。
あくまで友人などの身近な人とマルチプレイをするためのもので、10人超えのような大人数でプレイすることには不向きです。
そのため、もう1つの方法である「サーバーをレンタルして、そこにマルチプレイの環境を作る」という方法が最も適しているとされます。
ただしARKには、公式が用意したサーバーもありますが、こちらにもまた問題があります。
新規ユーザーは公式サーバーでプレイしにくい
ARK:Survival Evolvedの公式サーバーには、先立ってプレイしているユーザーが非常に多くいます。ゲームの仕組み上、サバイバルを続けてきたユーザーの方が強く、対プレイヤー戦では手も足も出ません。
レンタルサーバーであれば、設定を操作することで難易度を落とすこともできますが、公式サーバーを利用する場合には設定変更も不可能です。
その中でプレイしていくのも1つの楽しみかもしれません。
しかし、そもそもアジア圏サーバーが少ないなどといった理由から、プレイにもラグが発生しやすいなどの弊害もあります。
純粋にプレイするのであれば、サーバーをレンタルし、仲間内で遊ぶなどの方が楽しいでしょう。
海外サーバーと日本サーバーならどちらが良い?
それではレンタルサーバーを利用するとして、現状はどのようになっているのでしょうか。
「マインクラフト」では、多くのレンタルサーバー業者でも専用のテンプレートを用意してくれているなど、個人でもサーバーを借りてすぐにマルチプレイできました。
また、公式がサーバー用のツールを配布しており、そこまで高いサーバースペックを求められていないために、自身のPCをマルチプレイ用のサーバーとすることも可能でした。
しかし、ARK:Survival Evolvedの場合は、テンプレートを公開しているサービスも少なく、自分でコマンドを打ち込んで設定などを行う必要があるため、ある程度の知識が必要となってきます。
「Ark Server Manager」という手順を簡単にできるソフトはあるもののの、レンタルサーバーを使用するときにはほぼ使えません。
そのため、簡単に手続きできる海外サーバー業者の人気が高かったのです。
ただ、海外サーバーにはメリットもありますが、デメリットも存在します。
では、その内容について解説していきましょう。
ARK用海外サーバーのメリット
ARKのゲーム用サーバー業者として「ニトラド(Nitrado)」という海外業者が有名です。
契約する際にもプレイ人数と契約期間を選ぶだけで、自分でサーバーを管理する必要はありません。

そして、最低10人の枠があり、短期間での契約で安く購入できるというコスパの面でもメリットがあります。
海外サーバーの多くがニトラドと同じ形式であるため、こちらを例にメリットを紹介していくと、次のようなものがあります。
- プレイ人数の枠を購入するだけの簡単手続き
- サーバーの管理や運用の必要が無い
- 全てのプラットフォームで利用可能
- 3日間からの利用が可能
- PCがなくても、スマホなどからでも契約可能
なお、無料のゲームアプリであるモバイル版ARKで遊ぶ場合は、スマートフォンをサーバー化できないので、自分がホストとなってマルチプレイをするにはNitradoでの契約が必須となっています。
ARK用海外サーバーのデメリット
海外サーバー全体に言えることですが、回線の不調や問題が起きた際の問い合わせは英語でしなければならないなどのデメリットがつきまといます。
結果的にプレイが数日間できず、少額とはいえ無駄な出費となってしまうことも考えられます。
そして、最近ではアジア圏内にサーバーを設置してくれているサービスもありますが、その多くはアジア圏外にサーバー本体があることが多いため、通信が安定しない可能性は十分にあるでしょう。
そのほかのデメリットをまとめると次のようになります。
- サイトの言語が英語のみ
- 問題発生時は対処できず、サポートも英語でやり取り必須
- サービスによってはアジア圏外のサーバーとなり、通信が不安定
- クレジットカードやPayPalでの支払のみ
- 契約した対象のゲームのみ
- MODをサーバーに導入不可の場合がある。
「短期間だけ遊びたい」とか「PCが無くて、レンタルサーバーの操作が厳しい」といった人であれば、丁度良いでしょう。しかし、長い目で見ると日本国内のレンタルサーバーを利用した方が安全かもしれませんね。
日本国内のレンタルサーバーで構築するには?
これまで、Arkのマルチプレイに関するサーバー状況についてお伝えしてきました。
PCのスペックが高いものであれば、自分のPCをサーバー化するのも方法の一つではあるものの、先に述べた通り、PC本体にかかる負担から、あまりおススメはできません。
では、日本国内のレンタルサーバー業者を利用してサーバー構築するにはどうすればいいのでしょうか。
レンタルサーバーを使ってマルチプレイするならSteam版がベスト
ARKはPC(Epic Gamesクライアント版)、PS4、Steam、XBox、スマホアプリの5種のプラットホームでプレイできるゲームです。
そして、自分のPCやPS4をサーバーにして、他のプレイヤーを招待して一緒にプレイすることもできるため、モバイル版を除く全てのプラットフォームで、少人数のマルチプレイなら可能となっています。
ただ、日本国内のレンタルサーバーを用いてサーバーを立ててプレイするならSteam版をオススメします。
その理由ですが、サーバープログラムはSteamから配布されているものを使うため、PC版やPS4版だとゲームクライアントとサーバープログラムのバージョンが異なり、マルチプレイサーバーに入れないという不具合があるからです。
これから始める方はSteam版を購入して始めることをおススメします。
それでは、ARKのサーバーを建てることのできるレンタルサーバー業者はどこか、見ていきましょう。
ARK用サーバーを選ぶ際の注意点
ARKはその美麗なグラフィックやシステムの都合上、サーバーに高いスペックが求められています。そのため、サーバーについても次のようなスペックが求められています。
機能 | 70人未満のプレイ | 70人以上のプレイ |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5(クロック数2.5GHz以上)2Core以上 | Intel Core i5(クロック数3GHz以上) |
コア数 | 2Core以上 | 2Core以上 |
メモリ | 6GB以上 | 16GB以上 |
ストレージ容量 | 100GB以上(SSD推奨) | 100GB以上(SSD推奨) |
ネットワーク | WANアクセス100Mbps以上 | WANアクセス100Mbps以上 |
こちらのスペックにのっとって、日本のレンタルサーバー業者でプランを検討すると、メモリの要件を満たすために高価なプランを契約しなければならないのではないかと思われるかもしれません。
しかし、メモリ以外はオーバースペックとなってしまうため、コスパが非常に悪くなってしまいます。
ですが、仮想メモリを作成する手順を行うことで、メモリのスペックを満たしていないプランでも一応のプレイは可能です。
その手順を前提とすると、対応するプランを持つ業者は「さくらのVPS」、「Conoha for GAME」、「KAGOYA CLOUD VPS」の3社になります。各社のプラン料金を比較すると、次のようになります。
VPS3社でプラン比較
各社のスペックについては、メモリを基本として多少異なってくる点があります。
また価格についても初期費用が無料だったり、お試し無料期間があったりと、それぞれお得な点もあります。
プランはどれだけ快適にプレイしたいかどうかによって選ぶことになります。最低限遊べるプランから最も良いプランまで、一覧にして比較してみましたので、ぜひ参考にしてください。
最低限の格安プラン
サービス | ConoHa for GAME | さくらのVPS | KAGOYA CLOUD VPS |
---|---|---|---|
メモリ | 2GB | 2GB | 2GB |
月額料金 | 780円/月 | 1,738円/月 | 979円/月 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
最低利用期間 | 無し | 1年(2週間お試し有) | 無し |
CPU | 3Core | 仮想 3Core | 2Core |
SSD | 100GB | 100GB(200GBに変更可能) | 30GB |
スムーズな良コスパプラン
サービス | ConoHa for GAME | さくらのVPS | KAGOYA CLOUD VPS |
---|---|---|---|
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB |
月額料金 | 1,606円/月 | 3,520円/月 | 1,650円/月 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
最低利用期間 | 無し | 1年(2週間お試し有) | 無し |
CPU | 4Core | 仮想 4Core | 4Core |
SSD | 100GB | 200GB(400GBに変更可能) | 80GB |
快適プレイの最高プラン
サービス | ConoHa for GAME | さくらのVPS | KAGOYA CLOUD VPS |
---|---|---|---|
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB |
月額料金 | 3,032円/月 | 7,040円/月 | 7,150円/月 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
最低利用期間 | 無し | 1年(2週間お試し有) | 無し |
CPU | 6Core | 仮想 6Core | 6Core |
SSD | 100GB | 400GB(800GBに変更可能) | 100GB |
ここで注意しておきたいのが、メモリ2GBのプランは仮想メモリを用意したとしても、ラグが発生する可能性が非常に高いという点です。
サーバー構築はできるものの、長時間のプレイなどでは処理が追い付かずに画面が止まってしまうこともあります。
スムーズにプレイしたいのであれば、3GB~4GBのメモリのあるプランを利用することをおすすめします。
ARKサーバー構築にはConoHa for GAMEがオススメ!
50人以上のような大勢に開放するのであれば、「Conoha for GAME」が料金的にもお得になっています。
長期契約による割引額が非常に大きく、「マインクラフト(mincraft)」や「7 Days to Die(7DtD)」、「RUST」など人気ゲームのマルチサーバーを簡単に構築できるテンプレートもあるので、ゲーム用VPSとしてはベストなサービスになるでしょう。
ConoHa for GAMEは「ConoHa VPS」から独立した、ゲームサーバー専用のサービスとなっています。
そのため、基本的にはConoHa VPSと同じ使い勝手のまま、利用することができます。
下記記事ではConoHa VPSでテンプレートイメージを利用したサーバー構築の手順を紹介しています。
MODの入れ方などについても記載しており、ConoHa for GAMEの利用時でも参考になる部分が多くありますので、読んでみてください。
▶ConoHa VPSでARK(アーク)用サーバーを立ててみた!マップや詳細設定の変更方法も解説
ただ、サーバークライアントでSSD容量の大半を占めてしまうので、他の用途で使用する際には容量が不足してしまう可能性がある点には注意しておきましょう。
短期間だけ5~10人程度で遊ぶくらいであれば、「カゴヤ・ジャパン」のVPSを利用するのがコスパで見れば一番良いです。
他のサーバー業者と異なり、メモリのGB数が細かく調整できるので、必要に応じて都度プランを切り替えることもできます。
SSDを30GBから50GBに変えても、100円程度プラスになるだけで値段で比較すると圧倒的です。
2022年10月31日にはARK用テンプレートもリリースされ、初心者でも簡単にプレイ環境を用意できるようになりました!
コスパの面でも非常に優れているので、ARKを目いっぱい楽しむのであれば、特におすすめです。
下記ページはコマンド入力で実際にカゴヤ・ジャパンのVPSプランを用いて構築した手順になりますが、もしテンプレートが上手くインストールできなかったときなどの参考に、併せて読んでみてください。
▶カゴヤVPSを使ったARK:Survival Evolvedのサーバー構築方法を解説
ピックアップしたサーバー業者3社
最後に今回ピックアップした3社について、おすすめのプランとともに紹介します。
もし気になった場合は公式サイトもしくは本サイトの詳細ページより確認してみてください!

おすすめプラン | 月額費用 | 初期費用 |
4GBプラン | 1,606円 | 無料 |
最低利用期間 | CPU | SSD |
無し | 4Core | 100GB |
各種テンプレ充実で使いやすい高性能のゲーム専門VPS
選ぶだけでサーバー構築できるという、初心者でも非常に使いやすいVPSです。
初期費用無料に加え、長く使うほど月額料金もお得に!
「ARK」のほか「Minecraft」や「RUST」など、ゲーム系のテンプレートも非常に充実しています。
さらに今なら、下記リンクからの申し込みでConoHa for GAMEが最大1か月分無料で使えるクーポンも手に入ります!
リモートデスクトップ&プランの幅がある最高コスパVPS!
細かなプラン設定で、コスパ最高のVPSを提供してくれる「カゴヤ・ジャパン」。
さらにに値段は他社と同じ程度になってしまうものの、Windows Serverのプランならリモートデスクトップが利用できるので、ARK専用のサーバー構築プログラムを使って簡単設定も可能!
大容量でゲーム以外にも活用可能!
ARKのサーバー構築にはSSDが推奨されてますが、さくらのVPSは同じ料金・スペック帯でも100GBのプランになっています。
そのため、他のゲームやブログなども並行して利用できます!
その分初期費用がかかったり、月額料金が少し高めではありますが、さまざまな使い方をする予定があるなら、さくらのVPSを選んだ方がいいかもしれません。
ARKは複数人で遊んでこそ!VPSでマルチプレイを楽しもう
2022年7月に界隈を大きく賑わせた「ストリーマーサーバーRUST」という有名配信者やVtuberが集ってプレイするイベントが行われましたが、2022年11月25日からは「Vaultroom」主導で「ARK」を題材に、同様のイベントが開催されています。
今回も「スト鯖ARK」などの呼称で人気が高まり、これからプレイを始める人たちも増えてきています。
ARKも息の長いゲームタイトルではあるものの、自由度の高い建築やプレイが魅力的で、まだその人気は衰えることを知りません。
ただ、マルチプレイができればよりゲームを楽しむことができるため、もし周りに興味のある人がいたり、自分でワールドを作ってさまざまな人とプレイしたいのであれば、VPSを用いて構築してみることをおすすめします。