海外サーバーと国内サーバーを比較!メリット・デメリットとオススメの使い方

海外サーバーとは?

サイト作成に必要となるレンタルサーバーを選ぶとき、無料サーバー・ホームページ作成サービス・クラウドサーバーなど、さまざまな選択肢があります。

その中で、国内運営企業のサービスではなく、海外で運営されているサービスの「海外サーバー」という選択肢も存在します。

海外サーバーとは海外にデータセンター(サーバーの本体)が設置されているサーバーで、コストが安かったりなどのメリットがあります。

しかし、海外にあるからこそのデメリットもあるので安易な利用には要注意です。

そこで、今回は海外サーバーのメリットとデメリット、どのようなサイト制作に向いているのか、最後に海外サーバーを選ぶときのポイントについてご紹介しましょう。

海外サーバーのメリット

たとえサーバーが海外にあっても、日本国内でサイト運営するのに、大きな問題はありません。

ただ、国内サーバーにはなく、海外サーバーを利用することによるメリットも確かに存在します。
では、日本サーバーの利用との違いと、海外サーバーの特徴について解説していきましょう。

安価で比較的スペックが高い良コスパ

データセンターのある国にもよりますが、多くの海外サーバーは日本国内のサーバー事業者と比較して、費用が安いところが多いです。

その上、容量やデータ転送量などが無制限になっている場合も珍しくありません。

国内サーバーよりも安価で、かつ充実したスペックを利用できるのは海外サーバーの特徴になります。

IP分散に使いやすい

サイトの検索順位をあげるために、サブのサイト(サテライトサイト)を作成してメインのサイトに向けてリンクを貼るという手法があります。

これはリンク数の多いサイトほどGoogleの評価が高くなりやすいとされる、SEO対策のひとつです。

しかし、メインサイトとサテライトサイトが同じIPアドレスだと、Googleから悪意のあるサイトと認識されて、評価が下げられてしまう可能性があります。

そこで、メインサイトとは異なったIPアドレスの海外サーバーを使ってサテライトサイトを作成し、リンクをつなげるという方法を取ることで解決できます。

海外サーバーは世界中の国や地域に存在しているため、IPアドレスが重複することはなく、Googleのペナルティの対象になりにくいのです。

なお、この手法を「IP分散」と言います。詳しくは下記の記事にもありますので、こちらも読んでみてください。

現地からのアクセス速度が速い

回線速度は以前に比べると格段に速くなりました。しかし、いくら速くなったといっても、物理的距離が離れるほど通信には時間がかかります。

それが日本と海外となれば、ホームページの表示速度に影響してきます。
例えば、日本国内からアクセスすれば1秒で表示できるページも、海外からのアクセスでは全て表示されるまでに10秒かかるといったように変わります。

表示速度が遅くなると、その分アクセス数は減少していきます。

その点、海外サーバーであれば、データセンターの所在国や周辺地域からのアクセス速度は速くなります。

海外ユーザーをメインターゲットとするのなら、日本国内サーバーよりもメリットは大きくなるでしょう。

海外サーバーのデメリット

では、海外サーバーを利用するとして、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?

海外サーバーには日本語対応のサポートがない、サーバーが落ちた際の対応、保証が不十分、などのデメリットがあります。
その詳細について、説明していきましょう。

サポート体制が日本語に非対応の場合がある

海外サーバーを運営しているのは基本的に現地の会社ですので、マニュアルやサポート窓口での対応も英語になることが多いです。

そのため、何らかのトラブルや疑問が発生したときに意思疎通ができない……といった可能性が高くなってしまいます。

また、時差の関係上、メールの返事がすぐに返ってこなかったり、修復に時間がかかったりなどのリアルタイムの対応を期待できないといった問題も考えられます。

信頼できる会社なのか判断が難しい

日本の会社と異なり、海外の会社の情報を調べるのは非常に困難です。
事業規模や周囲からの評判など、そのサーバー運営会社がまともかどうかも判断できません。

知らないうちに運営会社が倒産したり、人為的なミスが起こったりなどの理由でサーバーが止められてしまう可能性もあります。

海外サーバーは日本のサーバー事業者を利用するよりもリスクが高いと考えておきましょう。

海外サーバーはどんなサイトを作成するのに向いている?

海外サーバーにはさまざまなメリットがありましたが、できることは日本国内のサーバーを利用するのと大差ありません。

では、海外サーバーはどのようなサイト制作に向いているのでしょうか。

①海外の人たちをターゲットにしたサイト

ひとつは、やはり「海外の人向けのサイト」です。
どこからでも情報を得られるホームページは、集客や認知度向上のために必要です。

例えば、日本製品を個人輸出する通販サイトや、海外旅行者に向けた情報発信サイトなどを運営する場合、大抵のユーザーは海外からアクセスしてくることでしょう。

しかし、日本国内のサーバーを利用していると、先述したように海外からのアクセスでは表示速度が遅くなります。

海外サーバーであれば現地のユーザーがストレスなく、利用できることからオススメです。

②被リンクを目的にしたサテライトサイト

別のサイトからリンクを貼られている量を示す「被リンク数」が多いと、他のホームページの運営者にも評価されているとみなされて、Googleからの評価も高くなる傾向にあります。

その評価を上げる目的で、メインサイトの被リンクを増やすために、サテライトサイトを制作するわけですが、先述したようにIPアドレスが同じだと逆効果です。

その点、海外サーバーは各国にあるため、IPアドレスは全て異なっています。
かつ、国内サーバーと比べてもスペックに対するコスパが良いことから、サテライトサイト制作に海外サーバーは適していると言えます。

海外サーバーと国内サーバーの比較ポイント

海外サーバーはコスパの良さやIP分散に使えるなどのメリットがある反面、日本語が非対応であったり、会社の信用状況が分かりにくいなどのデメリットもあります。

どちらを選ぶかは目的次第になりますが、海外サーバーと日本国内のサーバーを利用するときの比較ポイントは次のようになるでしょう。

  1. スペックと費用のバランス
  2. ターゲットとなるユーザーの地域
  3. サポート窓口の言語
  4. 運営会社の信用情報

日本国内でも良コスパのサーバーやIP分散が可能な業者も数多くあります。
そちらと比べた上で、予算の中でどのように運営していくかを考えるのがいいかもしれません。

日本国内のオススメサーバー業者

最後に、日本でも有数の良コスパなレンタルサーバーと、IP分散が可能な業者を紹介していきます。

海外サーバーの利用を検討している方は、こちらのオススメ業者と比べてみてはいかがでしょうか?

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初めては国内で、慣れてきたら海外で

ここまで海外サーバーについての解説と、簡単な国内サーバーとの比較情報をお伝えしてきました。

昨今では海外サーバーもサービスが充実してきており、国内サービスを利用することと遜色なく使えるようにもなってきています。

しかし、初心者からいきなり海外サーバーを利用するには、例え格安でも操作面で問題が起きたときに対処しきれず、サポート言語も英語でコミュニケーションが取れず、どうしようもなくなってしまうこともあるでしょう。

始めのうちは日本国内サーバーを利用して、操作への慣れやサーバーを利用することの理解を深めつつ、より手広くサイト運営をしたいと考えたときの選択肢として海外サーバーもあると思っておいた方が良いかもしれません。

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