- 公開日:2020/06/09
- 最終更新:2021/03/11
最近、動画や音声を自分で配信する方が増えています。
YouTubeやTwitch、ツイキャスのような動画・音声配信プラットフォームが人気ですが、レンタルサーバーを利用すれば、自分のWebサイトのみで配信することも可能です。
とはいえ、これまでYouTubeでの配信を行ったことしかない方にとっては、どんなストリーミングサーバーを使えばよいのか分からない部分も多いでしょう。
そこで今回は、動画や音声配信に向いているストリーミングサーバーを選ぶポイントと、おすすめのレンタルサーバーを紹介します。
目次
ストリーミングサーバーの基礎知識
ストリーミングとは、ファイルをダウンロードさせると同時にファイルの再生も行う技術のことです。
そして、ストリーミングサーバーはその名の通り。「ストリーミングに最適化された専用サーバー」となります、
通常のサーバーでも動画・音声配信は可能ですが、ストリーミングサーバーと異なり、配信時に利用される回線の送信データ量が少なくなっているため、途中で配信が止まってしまうかもしれません。
また、同時アクセス数も限られているため、あまりに多くの観客ユーザーが来るとサーバーがダウンしてしまう可能性もあります。
このことから、配信プラットフォームを用いない場合には、ストリーミングサーバーを利用した方が良いとされます。
ストリーミングサーバーを使うメリット
配信を行う目的として、「認知度をアップしたい」などがあると思います。
人気のジャンルであれば、数万回再生されるかもしれません。
また、TwitterなどのSNSとの連携もされているので、高い拡散力も持っています。
しかし、それだけユーザー数も多く、折角アップロードした動画も埋もれてしまうことだってあります。
他にも、気づかないうちにプライバシーポリシーに違反して、見られなくなってしまうかもしれません。
これに対し、ストリーミングサーバーを使う利点としては、自分のサイトに来てくれた「特に興味の高い人たち」に向けて、専用での動画配信を「自由に」行えるといった点です。
また、ファイルサイズが大きいほど、Youtubeへの動画アップロードには時間がかかります。
時間が長く、また高画質にするほどファイルのサイズは比例して大きくなっていきますが、ストリーミングサーバーを利用している場合には自分で管理しているサーバーにアップするだけです。
こういった利点は個人より法人や自営業に対して強く、専用ストリーミングサーバーを用いて配信する企業も少なくないありません。
動画や音声配信サイトに向いているストリーミングサーバーは?
YouTubeを利用せず動画や音声をアップする場合、ストリーミングサーバーに求められるのは転送量とディスク容量です。
その理由を解説していきましょう。
まず、自作した動画や音声をご自分のWebサイトなどで公開して、ユーザーに閲覧させたりする場合には、ある程度の転送量を持ったサーバーを用意する必要があります。
もしデータ容量がサーバーの容量を超えてしまった場合には、サーバー会社からアラートが飛ぶだけでなく、最悪の場合、サーバーがダウンしてサービスが提供できなくなる可能性もあるでしょう。
したがって、動画や音声配信を行うストリーミングサーバーは、転送量に余裕があるものを準備する必要があるのです。
また、動画や音声ファイルはデータサイズが非常に大きくなるため、サーバーのディスク容量にもそれなりのスペックが求められます。
10GB程度では、長い動画10本もアップロードできないので、せめて100GBは欲しいところでしょう。
以上より、レンタルサーバーを借りる際には、この2点を重視して選びましょう。
「転送量無制限」で気を付けるべき点
レンタルサーバーの中には「転送量無制限」をサービスしている事業者もあります。
動画や音声をストリーミングするサーバーをレンタルするのであれば、非常に魅力的に思えるでしょう。
しかし、転送量無制限と書かれていても、一日の転送量には上限が存在しているサービスがほとんどです。
データ転送量が著しく多い場合にはサーバーが利用できなくなる可能性がありますので注意しなくてはいけません。
こうした表記になっている理由としては、サービス提供者側が想定した制限を超えるデータ転送量になることが少ないという前提で、サービスが提供されているためです。
実際に一定のデータ転送量を超えた場合には、サーバー会社によってサービスを停止されたり、プラン変更を促されたりする可能性があります。
転送量無制限のサーバーを選ぶ場合でも、一日の転送量の目安をホームページで明記してくれているかどうか、確認しておきましょう。
動画配信向けおすすめサーバーの特徴やポイント
さて、動画配信用のストリーミングサーバーでチェックしたい点とその理由についてお伝えしてきました。
これまでの内容を踏まえて、実際どんなサーバーがあるのかをピックアップしてみました。>br />
特徴やポイントについても記載していますので、参考にしてください。
機能優先で大容量・転送量多めのレンタルサーバー
まずは、動画配信を行う際に何の心配がないスペックを持ったサーバーを紹介していきます。
比較的費用が多少かかってしまうものの、スペック不足による問題が起きることは滅多にないため、初めてストリーミングサーバーを利用するのであれば、スペック重視で選んでおきましょう。
初期費用 | 月額費用 | 転送量 |
---|---|---|
3,000円~ | 900円~ | 150GB/日~ |
高速・高機能・高安定性と3拍子揃った、人気のレンタルサーバーです。
232Gbpsという高い転送速度と200Gのディスク容量に加え、1日の転送量も一番安いプランで150GB/日あるため、動画や音声配信にも十分対応することができます。
自動バックアップ機能も付いていますので、安心です。
初期費用 | 月額費用 | 転送量 |
---|---|---|
3,300円 | 1,760円 (※一括支払いの場合) |
160GB/日 |
高稼働率を誇るカゴヤ・ジャパンは、その安定性の高さとサポートに定評があり、ビジネス利用におすすめのレンタルサーバーといえるでしょう。
転送量も「120~200GB/日」と業界トップクラスのスペックを誇り、動画ストリーミングを行ってもまったく問題ありません。
初期費用 | 月額費用 | 転送量 |
---|---|---|
2,000円 | 800円 | 160GB/日 |
ヘテムルは、動画配信用の「Flash Media Interactive Server」がプリインストールされたレンタルサーバーで、動画配信に最適です。
他のレンタルサーバー業者に比べると多少コストはかかりますが、容量と転送量も十分にあり、安定した内容のサービスになっています。
コストを抑えて配信をしたい方向けレンタルサーバー
こちらのサーバー類は初期費用や月額費用が安くなっている分、ディスク容量などスペックも少し小さめなものになっています。
あまり高画質ではなかったり、短時間の動画しか配信しないという場合にはこちらを利用する方がお得です。
初期費用 | 月額費用 | 転送量 |
---|---|---|
12/31まで! |
100円~ (※一括支払いの場合) |
40GB/日~ |
最低でも40GB/日と十分な転送量が確保できるロリポップ!のレンタルサーバー。
ただし、ディスク容量はスタンダードプランにするまでは50GB程度までしかありませんので、長めの動画もしくは高画質のものを配信する場合には注意してください。
初期費用 | 月額費用 | 転送量 |
---|---|---|
1,048円~(最安プラン) | 131円~(月額換算) | 40GB/日~(最安プラン) |
最安プランでディスク容量10GBの転送量40GBというレンタルサーバー。
スタンダードプランにすれば、ディスク100GB・転送量2倍にアップ!
細かなプラン設定が可能ですので、使いながらアップグレードしていくのもいいかもしれません。
初期費用 | 月額費用 | 転送量 |
---|---|---|
2,490円 女性割:1,490円 |
250円 | 無制限 |
ABLENETの転送量は本当に無制限といっていいほどに大きなものになっています。
どのプランでも転送量無制限ですので、配信するファイルサイズで容量を調整していきましょう。
女性の方なら、初期費用は半額になっており、さまざまなキャンペーンも展開中です!
おすすめサーバーの料金・機能比較
業者名 | プラン名 | 初期費用 | 月額費用 | ディスク容量 | 転送量 |
---|---|---|---|---|---|
エックスサーバー | X10 | 3,000円 | 900円 | 200GB | 150GB |
X20 | 1,800円 | 300GB | 180GB | ||
X30 | 3,600円 | 400GB | 200GB | ||
ABLENET | プチ | 2,490円 女性割:1,490円 |
250円 | 50GB | 無制限 |
パーソナル | 834円 | 200GB | |||
ソーホー | 1,667円 | 300GB | |||
ビジネス | 2,500円 | 400GB | |||
さくらのレンタルサーバー | ライト | 1,048円 | 131円 | 10GB | 40GB |
スタンダード | 1,048円 | 524円 | 100GB | 80GB | |
プレミアム | 1,048円 | 1,571円 | 200GB | 120GB | |
ビジネス | 5,238円 | 2,619円 | 300GB | 160GB | |
ビジネスプロ | 5,238円 | 4,714円 | 500GB | 200GB | |
業者名 | プラン名 | 初期費用 | 月額費用 | ディスク容量 | 転送量 |
カゴヤ・ジャパン | S12 | 無料 | 1,100円 | 100GB | 120GB |
S22 | 3,300円 | 2,200円 | 200GB | 160GB | |
S32 | 3,300円 | 2,200円 | 300GB | 200GB | |
ロリポップ!レンタルサーバー | エコノミー | 1,048円 | 131円 | 10GB | 50GB |
ライト | 1,500円 | 250円 | 50GB | 150GB | |
スタンダード | 1,500円 | 500円 | 120GB | 200GB | |
ハイスピード | 3,000円 | 1,000円 | 200GB | 200GB | |
エンタープライズ | 3,000円 | 2,000円 | 400GB | 200GB | |
heteml(ヘテムル) | ベーシック | 2,000円 | 800円 | 200GB | 160GB |
プラス | 2,000円 | 1,600円 | 300GB | 200GB |
利用目的に合ったレンタルサーバーを選ぼう
今回は、動画や音声配信に向いているストリーミングサーバーを選ぶポイントと、おすすめのレンタルサーバーを紹介しました。
リーズナブルなだけでなく、スペックも申し分ないレンタルサーバーばかりなので、ご自分の利用目的に合ったものを見つけ、ぜひ使ってみてください。