- 公開日:2019/02/19
- 最終更新:2020/08/26
レンタルサーバーを探していると「SSD搭載サーバー」という表記をよく目にするようになりました。
この「SSD」とはいったい何なのか?SSD搭載のレンタルサーバーは他のサーバーと一体何が違うのか?
ここではその「SSD」に関する疑問について詳しく解説していきます。
目次
おすすめのSSD搭載サーバーサーバーをご紹介
SSD搭載サーバーとは?
SSDとは「ソリッド・ステート・ドライブ」の略称で、パソコンやサーバー内のファイルのデータを保存し、記憶しておくための装置のことを指します。
レンタルサーバーに記憶装置として搭載されるのは、従来ではHDDが主流でした。
現在も多くのサーバーではHDDが採用されていますが、近年の技術の発達やSSDの性能の向上により、HDDではなくSSDを搭載したサーバーも増えてきました
SSDとHDDの違い
記憶装置として主流の「HDD」と近年搭載するサーバーが増えてきている「SSD」
ここでは、「SSD」と「HDD」のそれぞれの特徴と違いについて解説していきます。
データの記憶の仕方
SSDとHDDの大きな違いは2つあります。
一つ目は、データの記憶の仕方です。
まず、HDDは「磁気式」といって、ハードディスクの機械の中に入っている、レコードやCDのような円心円盤状のディスクに、磁気を利用してデータの読み書きを行います。
そのため機械の構造が非常に精密かつ繊細なものになっており、壊れやすいという点や、データを取得するまで時間がかかってしまう点などの問題点があります。
一方、SSDは「光学式」といって、メモリディスクの電気的な機械信号だけを利用して、データの読み書きを行います。
ハードディスクと比べて、物理的な移動が発生しないため、データの取得が高速で行えるのです。
価格と容量
二つ目は価格と容量です。
HDDはここ数年で急速に大容量化してきました。
一方で性能面では急速に向上しているSSDですがディスク容量はHDDと比べるとまだまだ発展途上です。
例えば同じ金額のHDDとSSDのサーバーを比較した場合、SSDのサーバーの容量はHDDのサーバーの何分の一かになってしまうでしょう。
(反対に容量を同じにすると、SSD側の金額が跳ね上がります。)
このようにSSDとHDDは同じ記憶装置であってもそれぞれに特徴があり、優れている点も異なります。
レンタルサーバーを選ぶ際にはこの点を考慮に入れ、そのサイトにあったものを選ぶべきです。
SSDとHDDのレンタルサーバーの特徴比較表
ここまでSSDとHDDの違いを説明し、選ぶ際には自己判断でサイトにあったものを選ぶべきですと述べてきました。
しかし例えば、初めてレンタルサーバーを借りるといった初心者の方の中には、自分のサイトが「HDD」と「SSD」のどちらに向いているかわからないという方もいるでしょう。
なので簡単にですが上で説明した「HDD」と「SSD」の特徴に加えて、それぞれが向いているサーバーを表にしてまとめてみました。
もし自分のサイトがどちらに向いているかわからない~という方は、下の表を参考にしていただければと思います。
SSD搭載サーバー | HDD搭載サーバー | |
---|---|---|
容量 | 小容量 | 大容量 |
価格 | 高い | 安い |
表示速度 | 高速 (HDDの3倍) |
遅い |
適したサイト | アクセスが多くエラーが発生しているサイト SEOを意識したサイト(表示速度が速い) |
小規模な個人サイト できるだけコストを抑えたいサイト |
SSDのサーバーのメリット・デメリット
ここまで今まで主流であった「HDD」と「SSD」のサーバーを比較し説明してきましたが
ここからは「SSD」サーバーを借りるうえでの、より具体的なメリット・デメリットを解説します。
SSD搭載のレンタルサーバーを借りるメリット
1.サイトの表示が早い
SSD搭載のレンタルサーバーの最大のメリットは、サイトの表示が早くなることです。
上でも説明していますが、SSDはメモリディスクの電気的な機械信号を利用してデータの読み書きをしているため、HDDと比べておおよそ3倍速い処理速度」で表示することができます。
わかりやすく秒数でいうと、0.2秒~0.5秒ほど早くなるのです。
0.5秒程度ならそれほど大きな違いではないように思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。 ユーザーはページの表示に1秒以上かかる場合、サイトが表示される前にブラウザバックしてしまうことが増える、というデータがあります。
0.1秒未満:すぐに見れた
0.1~0.3秒:やや遅い
0.3~1秒:遅いけどまだ離脱するほどではない
1秒:遅い。一部のユーザーはページを表示される前にブラウザバックする
そのため、サイトの表示速度はできるだけ早いほうが良いのです。
その点SSD搭載のサーバーであれば、サイトに高速表示対応をしなくても、勝手に0.2秒~0.5秒ほど早くなります。
表示速度が速くなるということは、SEO的な観点からみても強くなるということです。
これだけでもSSD搭載のサーバーを選ぶ価値はあるでしょう
2.サーバー障害が発生しにくい
SSDはHDDと比べ振動や衝撃・熱に強いため、サーバーの物理的障害が発生する確率はかなり低いです。
そのため、地震や火災、またはサーバー設備の故障によって熱暴走が発生した時でも、SSDはHDDよりも故障する確率が低くなるといってよいでしょう。
サーバーのディスクに障害が発生した場合、今まで運営してきたサイトのデータ全てが消えてしまったり、サーバー自体が動作不能となったりと、サイトの運営に大きな問題が発生します。
なので、安心してサイトを運営するためには、サーバーに障害が起こる可能性はできる限り少ないほうが良いでしょう。
3.WordPressの高速化に最適
SSDの高速化はHTMLを直書きしているような静的サイトの場合は、それほど恩恵を感じないかもしれません。
その恩恵を大きく感じられるのは、WordPressなど動的サイトの場合でしょう
WordPressはHTMLやCSSにあまり詳しくなくてもWebサイトを簡単に作ることができる便利なツールですが、その分ファイル容量が多くなりすぎたり・そもそも動的サイトなので静的サイトと比べもともとが重かったりと、サイトの表示に時間がかってしまうという難点があります。
先ほども開設しましたが、サイトの表示が1秒以上でユーザーはブラウザバックし始めるので、サイトの表示速度はなるべく早いほうが良いのです。
なので、WordPressなど動的サイトを利用する場合は、表示速度が遅いという弱点を潰すためにもSSDを採用したほうが良いでしょう。
SSD搭載のレンタルサーバーを借りるデメリット
1.ディスク容量が少ない
メリットとは反対にSSD搭載のレンタルサーバーの一番のデメリットは、ディスク容量が少ないことです。
最近では1TBを超える容量のSSDも登場してきてはいますが、まだまだ最大容量はHDDの方が圧倒的に多いです。
ですが、一般的なサイト運営であれば、十分な容量が確保できるようになってきてはいるので、大規模サイトを運営したいという場合でなければそれほど気にならなくなってきているのかもしれません。
2.値段が高い
SSDはHDDと比べると価格が高いというデメリットがあります。
それは上のディスク容量の問題とも比例して、容量の多いSSDサーバーを借りようとするとその分コストがかかってしまうということです。
多くのメリットがあるSSD搭載サーバーですが、そのメリットの分少しだけコストがかかってしまうということなのでしょう。 コストを取るか、メリットを取るか。それは自分が運営するサイトの傾向に合わせてよく考えて決めるべきでしょう。
とはいっても、これらのデメリットは先ほどのメリットと比べラバ些細な問題です。
このサイトとしては、安心安定のサイト運営ができ、高速表示も可能でSEO的にも強いSSD搭載サーバーを強くお勧めします!
SSD搭載のオススメレンタルサーバー
SSD搭載のレンタルサーバーにも種類があります。
大きく分けると、全ストレージにSSDを搭載しているオールSSDのものと、一番効果の出るデータベースにSSD採用を採用しているものの2種類です。
もちろんオールSSDの方がその恩恵を多く受けられますが、その他の性能や金額などと比較して選ぶのが良いでしょう。
ここからはオールSSDのサーバーの中でおすすめのサーバーとデータベースにSSD採用を採用しているサーバーを、それぞれオススメポイントを含めて紹介していきます。
全ストレージSSD搭載(オールSSD)のレンタルサーバー
wordPressなどの動的なサイト運営におすすめなのは断然ストレージにSSDを搭載したオールSSDのサーバーになります。
特にアクセス数の多いブログやメディアを運営している場合には、HDDと比べて読み込み速度、処理速度の速いSSDサーバーはSEO的な観点からみても非常に良い効果があります。
また耐久性にも優れているので、物理的なサーバー障害が起こりにくいというのもポイントです。
そんなオールSSDのサーバーの中でも特におすすめなサーバーを集めました
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
3,000円 | 900円/月~ | 200GB~ |
同価格帯ではトップクラスの性能を誇るエックスサーバー!
全ストレージにSSD搭載に加えて、SSDの容量が大きいことも魅力の一つです。
容量がそれなりに必要で、かつ安定したサイト運営をしたい場合におすすめのサーバーです。
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
無料 | 880円/月~ | 150GB~ |
2016年にサービスを開始した比較的新しいレンタルサーバーであるmixhost。
まだまだ日が浅く信頼性が薄いという欠点はありますが、業界トップクラスの高速性を誇り、加えてコスパも良い等のそれを上回るメリットから人気の出ているサーバーとなっています。
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
2,000円 | 800円/月~ | 200GB~ |
格安サーバーに比べると少しコストはかかりますが、ワンランク上のサービスとして人気を得ているHetemのレンタルサーバー。
オールSSDで高いサーバースペックを誇るので、読み込み速度が遅くなったりすることもなく、高速表示の安定した稼働を期待することができます。
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
無料 | 2円/時~ | 200GB~ |
国内の人気サーバーのなかで最速を誇るConoHa WINGのレンタルサーバー。
2018年9月にサービスを開始したかなり新しいレンタルサーバーですが、月額1200円で国内最速の処理速度という驚愕の性能を誇るサーバーをレンタルできるということで話題となり利用者急増しているサーバーです。
データベースにSSDを採用しているレンタルサーバー
オールSSDではありませんんが、一番効果の出るデータベースにSSDを採用しているレンタルサーバーです。
オールSSDではないけれど、読み込み速度、処理速度の速さはそこまで劣りませんし、金額もオールSSDのサーバーと比べるとコストで借りることができるので、速さも欲しいけどコスト面も気になるという方にはこちらをお勧めしたいです。
初期費用 | 月額費用 | 容量(※SSD+HDD) |
---|---|---|
3,300円 | 1,210円/月~ | 20GB~ |
低価格+高セキュリティ+サポート3点がそろったWADAXのレンタルサーバー。 ビジネス利用におすすめのサーバーで、SSDのデータベースを利用できる点、セキュリティ対策が強くセコムの不正侵入防御システムが導入されている点が魅力のサーバーです。
初期費用 | 月額費用 | 容量 (※SSD+HDD) |
---|---|---|
12/31まで! |
2,000円/月~ | 400GB |
格安サーバーとして有名なロリポップ!
SSD仕様に対応しているのは一番上のエンタープライズプランのみですが、それでもコスパは他のサーバーと大して変わりません。
上位プランへの変更は簡単にできるので、サーバー移動はしたくないけどSSD対応はしたいという方はエンタープライズプランでのお試しをしてみるというのも良いでしょう。