- 公開日:2016/08/24
- 最終更新:2021/02/02
WordPress向けレンタルサーバーを選ぶ際の比較ポイント
WordPressを利用するためにレンタルサーバーを選ぶ際、下記7つのポイントをチェックしておく必要があります。
2.スペック(処理能力・ディスク容量)
3.MySQL利用可能数
4.転送量
5.セキュリティ体制
6.サポート体制
7.WordPress簡単インストール機能の有無
中でも、「転送量・MySQL利用数・WordPress簡単インストール機能の有無」の3点は特に注意しておく必要があります。
この点を確認しておかないと、いざレンタルサーバーと契約しても、WordPressをどうやって入れればいいのかがわからなかったり、サイトに人が沢山来てしまって表示が重たくなったりと、後からさまざまな問題が起こることもあります。
基本的な点も踏まえて、1つずつ解説していきますので、WordPress向けのレンタルサーバーを探すときの参考にしてみてください。
①予算(初期費用・月額費用)
レンタルサーバーにかかる費用は「初期費用」と「月額費用」に分けられます。
レンタルサーバー契約時に発生する「初期費用」。
初期費用無料のキャンペーンを実施するレンタルサーバーも多く、キャンペーンを使えば約1,000~3,000円程節約出来ることも。
契約後には、一ヵ月単位で「月額費用」が発生します。
契約時に、長期期間単位でまとめ支払いをすると割引されるプランを提示しているサービスも最近はよく見ます。
長く使うのであれば、長期でまとめて契約しましょう。
ただ、料金が高いからと言ってサーバー機能が必ずしも高くなると言うわけではありません。
レンタルサーバーによっては無料体験期間を提供しているサービスがあります。
契約前にしっかり使い心地を確かめて本契約をしましょう。
②サーバーの処理能力とディスク容量
通信速度の速さや安定性などを特徴としたサーバーを見かけることもあると思います。
あれは、大量アクセスによってサーバーに負荷がかかったときでも、きちんと処理ができるということを表しています。
高負荷に耐えられないサーバーであれば、ページの表示まで非常に時間がかかってしまったり、最悪表示されないこともあります。
サイトに来てくれたユーザーにストレスを与えて離脱されてしまうケースも考えられるので、特に商用サイトでは注意したいところですね。
また、画像を大量に掲載したり、動画データをそのままサーバーに保存して表示したりする使い方を行う場合はディスク容量にも注意が必要です。
容量が少ないと、いざサーバーに保存しようとしたときに容量不足でアップロードすることができなくなかったりする場合があります。
ちなみに、レンタルサーバーの中に保存されるデータは、大きく分けて4つです。
◎デザイン(テーマ)
◎記事
◎プラグイン
『複数のブログを運営したい』『画像を多用する』『機能拡張プラグインを多用する』といった使い方を考えている人は、容量が多めのレンタルサーバーを選びましょう。
③設置するWordPressの数(マルチドメインとMySQLの利用可能数)
1つのサーバーで複数サイトを作成して運営したいと考えているなら、マルチドメインとMySQLの利用可能数には注意しておきましょう。
「独自ドメインを複数設定できる」という意味のサービスです。
また、
マルチドメインの数とは、ひとつのサーバーで同時に利用できる(=設定できる)独自ドメインの数を表しています。
ブログの更新情報やデザインの設定などのデータを格納する「データベース」の一種で、WordPressひとつに対してMySQLひとつが理想的な割り振りになっています。
MySQLが1つでも複数のWordPressをインストールできますが、データの管理が難しくなる上に、格納するデータが増加・複雑化することでMySQLの処理が重くなり、サイトの表示スピードが遅くなるなどのリスクが発生します。
独自ドメインを取得して運用できるのであれば、レンタルサーバーを移転することになっても同じドメインを使う事が出来るのでオススメです。
同じドメインならURLが変わらないので、移転前まで得られたアクセスやSEOの効果も持続させることができます。
マルチドメインに対応しているサーバーなら、サーバーをひとつ借りればいくつもの違うサイトを同じサーバー上で運営する事ができます。
さらに、サイトの数に見合ったMySQLの利用可能数があれば、快適な運用が出来るでしょう。
将来的にサイトの数が増える場合も考えて、利用可能なマルチドメインとMySQL数をあらかじめチェックしましょう。
④転送量(多いほど一度に多くのユーザーがアクセスできる)
訪問者が多いのであれば、転送量には注意しておきましょう。
サイトにアクセスがあった際に、サーバーとユーザー間でやり取りされるデータ(文字や画像など)の通信量のことです。
おおよそのレンタルサーバーは転送量に対して制限を決めている場合が多いので、制限を超えた時はブログの表示が遅くなったり表示できなくなる場合があります。
転送量があまりに少ないと、急激にアクセスが殺到して勢いに乗ったのにサイトが表示できなくて逆効果!なんてことになりかねません。
⑤堅実なセキュリティ対策とバックアップ体制
多くのユーザーに利用されるWordPressですが、誰でも開発ができる「オープンソース」のソフトウェアであることから、脆弱性に対する対策は重要視されています。
そのため、サーバーへもセキュリティ対策を行わなければいけません。
管理画面から出来る設定をするだけでも、攻撃に遭うリスクを下げることができます。
レンタルサーバーに標準装備されるセキュリティ設定は、基本的に3つ。
WordPressセキュリティ設定は管理画面からすぐ見つけられます。
◎国外IPアクセス制限設定
WordPressに対する海外からの不正ログインを防御します。
海外からWordPressの管理画面へアクセスする予定が無いのであれば、制限しておきましょう。
◎ログイン試行回数制限設定
ログイン情報を狙うハッキング攻撃の中でも有名なものに「パスワード総当り攻撃(ブルートフォースアタック)」というものがあります。
これは、パスワードの組み合わせを短時間に何度もトライする方法でログインしようとする攻撃です。
ログイン回数を制限しておくことで、外部からの不正アクセスが行われた際も強制的に中断させることができるため、有効なセキュリティ設定のひとつになっています。
ブログ記事へのコメントやトラックバックを大量に送り付けることで、サイトに無理やり不正な挙動をさせるなどの悪質な攻撃に利用されることがあります。
他にもハッキング目的以外にサイトを荒らすといった嫌がらせもあります。
このようなことが起こらないための制限機能となっています。
また、大量のデータを扱う為、何かあった時に備えてバックアップ機能があるとより安心です。
セキュリティにいくら注意を払っても、絶対に大丈夫なんてことはありえません。
さらに、運用やカスタマイズに慣れてきたときによく発生する不具合などにも有効です。
定期的にバックアップを自身で取ることも大切ですが、バックアップを取るにも専門的な技術だったり操作が必要になるケースがあります。
そんな時にレンタルサーバーに自動バックアップ機能がついていると便利ですね。
⑥サポート体制の有無
もうどうにもならない!と言ったレベルの問題が起こってしまった時、サポート体制がしっかりしているレンタルサーバーだと使いやすいでしょう。
特に、WordPressを商用サイトに利用している場合、短時間の不具合が後々の大打撃になる場合もあります。
レンタルサーバー初心者は、電話サポートがあるサービスを選ぶと良いと思います。
⑦WordPressの自動インストールに対応しているか
サービスによっては、簡単な操作(ワンクリックなど)でWordPressをインストールできるレンタルサーバーがあります。
導入の敷居が低いことは、慣れない運営者にとっては非常にありがたい仕様でしょう。
そもそもWordPressってどう始めるの?と感じた人は、必ず機能があるかどうかをチェックしましょう。
WP対応レンタルサーバー比較早見表
主要のレンタルサーバーの人気プランをピックアップして、注目要素別に比較してみました。
注目ポイントは赤字になっています。
※レンタルサーバーの文字をクリックすると概要ページに飛びます!
価格と無料お試し期間で比較
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | お試し期間 |
---|---|---|---|
ロリポップ! (スタンダード) |
1,500円 | 500円~ | 10日間 |
ロリポップ! (エンタープライズ) |
3,000円 | 2,000円~ | 10日間 |
カゴヤ・ジャパン (共用サーバーS10) |
0円 | 1,100円 ※1ヶ月毎月支払い |
2週間 |
カゴヤ・ジャパン (共用サーバーS20) |
3,300円 | 2,200円 ※1ヶ月毎月支払い |
2週間 |
カゴヤ・ジャパン (WP専用サーバーグレード1) |
0円 | 440円 | 無し |
KDDI CPI | 0円~ ※12ヶ月支払い |
3,800円~ ※12ヶ月支払い |
10日間 |
ヘテムル | 3,950円 | 1,000円(税抜) ※36ヵ月契約の場合 |
15日間 |
クイッカ・プラス (エントリープラン) |
無料 | 200円(税抜) | 5日間 |
クイッカ・プラス (ライトプラン) |
無料 | 500円(税抜) | 5日間 |
お名前.com | 無料 | 1,300円(税抜) | - |
エックスサーバー (X10) |
3,300円 | 1,100円 | 10日間 |
エックスサーバー (X20) |
3,300円 | 2,200円 | 10日間 |
エックスサーバー (X30) |
3,300円 | 4,400円 | 10日間 |
WADAXサーバー (タイプS) |
3,300円 | 1,210円~ | 10日間 |
さくらのレンタルサーバ (スタンダード) |
1,048円 | 524円 | 2週間 |
カラフルボックス (ColorfulBox) |
無料(3か月以上) | 480円~ | 30日間 |
ConoHa WING | 無料 | 640円~ | 無し |
各スペックで比較
サービス名 | ディスク容量 | 転送量 | マルチドメイン | MySQL(DB数) |
---|---|---|---|---|
ロリポップ! (スタンダード) |
150GB | 150GB/日 | 100個 | 50個 |
ロリポップ! (エンタープライズ) |
1TB | 400GB/日 | 無制限 | 無制限 |
カゴヤ・ジャパン (共用サーバーS10) |
100GB | 120GB/日 | 無制限 | 無制限 |
カゴヤ・ジャパン (共用サーバーS20) |
200GB | 160GB/日 | 無制限 | 無制限 |
カゴヤ・ジャパン (WP専用サーバーグレード1) |
20GB | 無制限 | 無し | 1個 |
KDDIウェブコミュニケーションズCPI(SV-basic) | 500GB (ウェブ300GB,メール200GB) |
無制限 | 10個 | 5個 |
ヘテムル | 256GB | 120GB/日 | 無制限 | 100個 |
クイッカ・プラス (エントリープラン) |
1GB | 無制限 | 1個 | 1個 |
クイッカ・プラス (ライトプラン) |
3GB | 無制限 | 3個 | 3個 |
お名前.com | 200GB | 記載なし | 無制限 | 無制限 |
エックスサーバー (X10) |
200GB | 50GB/日 | 無制限 | 50個 |
エックスサーバー (X20) |
300GB | 70GB/日 | 無制限 | 70個 |
エックスサーバー (X30) |
400GB | 80GB/日 | 無制限 | 70個 |
WADAXサーバー (タイプS) |
50GB | 無制限 | 10個 | 10個 |
さくらのレンタルサーバ (スタンダード) |
100GB | 80GB/日 | 20個 | 20個 |
カラフルボックス (ColorfulBox) |
SSD最大500GB | 最大8T | 無制限 | 無制限 |
ConoHa WING | SSD最大450GB | 最大12.0TB/月 | 無制限 | 無制限 |
条件別おすすめのレンタルサーバー
運用者のレンタルサーバーの知識やサイトの規模など、条件によって選ぶレンタルサーバーは変わります。
初心者向け、万人向け、個人または法人向けなど、さまざまなシチュエーションにおいて特にオススメなレンタルサーバーを1つずつご紹介します。
初心者におすすめのレンタルサーバー
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
無料 |
200円(税抜) | 1GB |
WordPressの自動インストールから、同時に人気のテーマやプラグインをまとめて導入することができるので、初めての人には特におすすめです。
初期費用もかからず、値段も非常に安くなっているうえに1ヶ月単位で利用できるので、WordPressの操作に慣れるのにも使えます。
幅広い層におすすめ出来るレンタルサーバー
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
3,300円~ | 990円~ | 最大400GB |
自動インストール付きなので、パッケージの準備は必要なし!月額1,000円程度の低価格からスタートできます。
しかも、全てのプランで独自SSLが無料で、ハイスペック且つ安定性の高い環境下なので、快適&気軽にwordpressでのサイト運用が出来るでしょう。
個人向けにおすすめのレンタルサーバー
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
1,500円 | 100円~ | 最大400GB |
ロリポップは、低価格かつ管理画面が非常に使いやすく、初心者でも気軽にWordPressでサイト運用がスタートできると思います。
7世代分の自動バックアップ機能に加え、満足度98%の専門スタッフによる電話サポートと、フォロー体制も完備!
法人向けにおすすめのレンタルサーバー
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
無料 ※12ヶ月契約 |
3,800円~ ※12ヶ月契約 |
500GB (Web300GB、メール200GB) |
メールアカウントが200以上作成可能という点はビジネスにおいて魅力的!
KDDIグループの技術力を基盤に、高スペックな環境を提供。
大手企業や官公庁が利用しており、17年の運用実績が公式サイトでも紹介されています。
最速でサイトを作るのにおすすめのレンタルサーバー
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
無料 |
440円~ | SSD最大500GB |
契約してすぐにWordPressを操作することのできる、カゴヤ・ジャパンのWP専用サーバープラン。
サイト作成・運営に必要なことを全て準備してくれているので、誰でも簡単かつ即操作できちゃいます!
月額料金も非常に安く、転送量が無制限なのもポイント。
有料テーマも販売されているので、さらにSEO対策へ力を入れたいときには活用してみてもいいかもしれませんね。