ブログを上手にやめるには?WordPressの削除方法や売却して手放すときの手順

ブログの辞め時はいつ?

ブログを運営していると「もうやめたい」とか「やめた方がいいのかも」と考えることも出てくると思います。

しかし、やめるにしても明確な理由を持っておかなければ、また再開したときも同じようにいきなりやめることとなってしまいます。

そこで、どんなときがブログの辞め時とされているのか、その理由とともに解説していきます。

モチベーションが上がらないとき

まず、記事の作成には非常に時間と手間がかかります。
得意ジャンルでブログを始めたとしても、正しい情報をまとめるために入念な調査が必要であり、記事を読みに来た人に対して読みやすい・理解しやすい文章を作ろうとすると、表現の仕方や言葉使いにも気を使います。

気にせずに書き続けるのも悪いことではありませんが、検索エンジンが求める「質の高いコンテンツ」にはなることはありません。
結果として検索で上がらず、読まれることもなければ、モチベーションも下がってしまいます。

趣味でブログを続ける人が「やめよう」と考えるのはこうした理由が多く、読まれないことはモチベーションの低下につながります。

「読まれたい」や「情報を発信したい」といった目的でブログを始めたのではなく、ただ「書いてみたい」という理由で始めてしまったことが原因のひとつでしょう。

そして、ただ長く続けても検索上位は取れるものではなく、「SEO対策」のような検索上位に入るための知識や、読まれることを目的として競合が少ないジャンルを選ぶといった手法など、ブログを読んでもらうには戦略が必要です。
そうした知識や手法を学ぶ・考えるモチベーションも湧かないのであれば、ブログを運営するタイミングではなかったと考えた方が良いかもしれません。

ただし、新規の独自ドメインを利用していた場合、少なくとも半年ほどは検索結果に乗りにくいとされています。
これは検索エンジンの仕様によるもので、新規ドメインは審査まで時間がかかるようになっています。

その時期に「いくら続けても流入がないからやめよう」と判断するのは時期尚早であるため、新規ドメインでブログを立ち上げたのであれば、少し時間を置いてから判断するようにしましょう。

別ジャンルのブログを立ち上げる時

コンテンツの質にこだわり、ブログの読者も多少つくようになったものの、競合サイトが強くてこれ以上読者を増やすことは難しいと感じることもあります。

このとき、ジャンルを変えて運営した方が効率的と考えるのであれば、それは現在のブログを辞める時と言えるでしょう。

例えば、金融や美容など高い専門性が求められる「YMYL領域」のジャンルを運営していると陥りやすい状況です。

このジャンルでは、Googleの評価基準における「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」が大きく関わっており、その評価を高めるためには専門家による監修や正確な一次情報が必要であるとされるため、一般人が触れるには難しいジャンルです。

このように、難易度の高いジャンルをテーマに運営を始めてしまったため、一旦そのブログを辞め、再度別のジャンルで新たにブログを立ち上げた方が良いと判断したときも辞め時のひとつです。

収益が上がらないとき

モチベーションが十分にあっても、アフィリエイトサイトのように「稼ぎたい」という目的がある場合、収益が上がらないときは一度辞めることを考えて良いと思われます。

無料のレンタルサーバーやホームページ作成サービスなどでブログを運営することは可能ですが、無料プランだと広告が設置できなかったり、運営元から自動で設置される広告があったりなどで、収益を上げることがそもそも難しいことが多いです。

稼ぐ目的であれば、有料のレンタルサーバーを使い、自分でドメインを購入・管理することが必要になってきますが、利用料や更新料などのランニングコストが発生します。
このランニングコストを収益が下回り、赤字が続いてしまうときがブログの辞め時だと考えられます。

ただし、収益が上がらない理由は明確にしておきましょう。

例えば、アフィリエイト広告をメインにしており、流入があるのに収益につながらないといった場合は「記事内で上手に商品を紹介できていない」ことが原因になっているかもしれません。
この場合は、コンテンツを直すことで収益が改善できる可能性があるため、ブログを辞める前に一度修正を試してみることをおすすめします。

他にも、固定広告など安定した収益があるのに赤字となっている場合はコストを見直せば、改善につながります。
記事の外注をやめたり、レンタルサーバーのプランをひとつ低いグレードに変えたりするだけでも大きく変わります。

また、ブログ自体を売却することで赤字を帳消しにできる可能性もあります。
「サイト売買」における相場は流入数や収益性から算出されますが、放置ブログでも売却できることもありますので、赤字が大きくなる前に売り払ってしまうというのもひとつの手です。

「収益が上がらないから辞める」と考えるのであれば、まず何が原因で収益が上がらないのかを分析し、そのうえでコストやリライトで改善できるか・売却すれば少しでも赤字を少なくできるかを検討するようにしてください。

ブログの収益化については、こちらの記事でも詳しく取り上げていますので、参考にしてみてください。

▶ブログを収益化するコツは?収入を得る仕組みや初心者向けの方法などを解説

ブログの上手なやめ方

完全にブログ運営から離れるにしても、ブログを作り直すにしても、やめるための手順を進めることにはなります。

そこで、「何のサービスを使っているか」によって、ブログ終了時の作業が変わってきます。
また、別のジャンルでやり直す場合は自身で一通りの削除作業を行わなければいけません。
他にも「サイト売却」によって手放すこともできますが、今度は譲渡にかかる作業が必要です。

では、それぞれのシチュエーションにおいて、ブログをやめるにはどうするのかを解説していきます。

ブログサービスなら解約か放置で問題なし

「note」や「はてなブログ」などのブログサービスを利用しており、無料プランのままであれば費用もかかりませんので、最悪放置しても問題ありません。
記事はサービスが続く限り残ることになりますが、古い情報の記事は検索順位も下がるため、流入も自ずと減り、サービス内での回遊もないでしょう。

もし残るのが嫌であれば、記事を削除するだけでOKです。
インデックスが残っている間の期間は検索結果に表示されてしまうこともありますが、数日もすれば表示されなくなります。

もし別のサービスで改めて再開するかもしれないと考えるのであれば、バックアップを取っておくことをおすすめします。

ただし、放置期間によってはアカウントが消されてしまうこともあると思われますので、解約するにしろ放置するにしろ、バックアップしておきましょう。

なお、サービスによっては記事のバックアップデータをまとめて取ることができますが、「note」のようにバックアップデータのエクスポート機能がないものもあります。
その場合はWordやメモ帳などでテキストを残しておくなど、別の方法を取るようにしてください。

WordPressでブログを運営していた場合はすべて解約が必要

WordPressでブログを運営していたならば、レンタルサーバーと場合によっては独自ドメインを利用していると思われます。
よくあるのが「レンタルサーバーを解約したものの、ドメインはそのままで年間更新料が発生する」というパターンです。

独自ドメインを今後使用しないのであれば、必ず「自動更新をストップする」といった処理を行うようにしましょう。
自動更新の設定をしていない場合は、翌年に使用できなくなり、自動的に登録待ちの状態になります。

レンタルサーバーを解約するのであれば、WordPress内のデータを削除する必要はありません。
ただし、契約したままで立て直すのなら、後述する各種データの削除を行うようにしてください。

WordPressブログを作り直す場合はデータベースなど一式を削除

WordPressブログを再度立て直すなら、レンタルサーバーの契約とドメインはそのままに、WordPressのデータのみを削除することになります。
このとき、削除しなければいけないのは「使用していたWordPressの全データ」と「データベースであるMySQL」の2つになります。

まずWordPressのデータを削除するには、FTP接続をしてサーバー内のWordPress関連データを直接削除する方法と、「簡単インストール機能」で削除する方法のどちらかが主でしょう。
FTP接続で削除するときは、初期インストール時に作成したフォルダごと消してしまえば問題ありません。

「wordpress」や「wp」など、あらかじめわかりやすいフォルダ名にしておくと削除だけでなく、テーマファイルを編集するときにも便利です。

一部サービスには「簡単インストール機能」で管理画面からWordPressを削除することが可能です。
この場合は削除ボタンを押すだけで削除できますが、そういった機能がない場合はFTP接続で直接ファイル一式を削除してください。

MySQLデータベースも基本的には管理画面で削除できます。

注意点として、1つのデータベースに対して複数のWordPressをつなげていた場合、まとめて削除してしまうと残しておくブログのデータも消えてしまいます。
「phpmyadmin」などで該当するデータを削除することもできますが、誤って必要なデータを消してしまう恐れもありますので、その場合は削除しない方が無難でしょう。

売却すれば手間は譲渡作業のみ

アフィリエイトブログなどは「サイト売買」においても人気のジャンルです。
そのため、削除してしまう前に一度売却を試してみることをおすすめします。

売却が決まった際は、WordPressのログイン情報やGoogleアナリティクスの閲覧権限付与など、運営に関わる一式を譲渡する作業が発生します。
削除する手間に比べるとそう変わりはありませんが、「慣れていない場合は何を渡せばいいのか」などに迷うかもしれません。

サイト売買サービスには「移行代行サービス」があるところもありますので、多少コストをかけてでも手間を省きたい・譲渡作業に不安があるといった場合は利用するようにしましょう。

たとえ収益がほとんど出ていないブログでも、売却できればこれまでのコストをある程度取り返せる方法ですので、メリットは大きいです。

難点としては、他の方法に比べて時間がかかる可能性があることです。
すぐに決まることもあれば、1ヶ月過ぎても決まらないといったこともありますので、レンタルサーバーの更新時期間近などは避けた方がいいかもしれません。

また、レンタルサーバーで立ち上げたブログは何の問題なく売却可能ですが、無料ブログサービスは規約上売却が禁止されているものがあります。
例えば、「アメブロ(Amebaブログ)」は他者への譲渡が行われる際には運営に許可を取る必要があり、「note」は規約にしっかりと禁止の旨が記載されています。

たとえ売却できたとしても、買い主のアカウントが凍結されたりしてしまうとトラブルを招くことになりますので、規約で禁じられているブログサービスのアカウントは売却・譲渡しないようにしてください。

ブログを売却するときに活用したいサービス

売却する形でブログをやめるとき、基本的には「サイト売買サービス」を利用することになります。
サービスを介さずに取引することも可能ではありますが、持ち逃げのリスクや取引相手の見つけづらさといった難易度の高さもあり、あまりおすすめできません。

下記記事では、個人のサイト売買における注意点をより詳しくまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。

▶サイト売買は個人も可能!ブログも売却できる?メリットやデメリットなどを解説

そして、ブログを売却するにあたっておすすめとなるサービスは「ラッコM&A」と「A8 M&A」の2つになります。
多くのサービスでは、取引時に売却金額の数パーセントが手数料として引かれることがありますが、上記2サービスでは売却手数料がかかりません。

また、小規模のWebサイトやブログも頻繁に取引されているため、取引相手が他のサービスよりも見つけやすいという特徴があります。

中でも「ラッコM&A」はサイト売買サービスにおいて掲載数・成約数が業界No.1ということもあり、特におすすめのサービスです。

ラッコM&A


売却手数料購入手数料取り扱い
無料成約額の5%
(最低55,000円)
Webメディア
アプリ
アカウント各種
Webサービス

サイトを売却するなら登録しておきたいサービス!個人ブログも多数掲載

小規模から大規模まで多くのサイト・ブログが取引されているサイト売買サービスです。
掲載時の情報も視覚的に見られるようになっており、買い手側からしても使いやすいデザインとなっています。
また、Youtubeチャンネルなども売却できるため、ブログ以外のものを売却したいときにも便利です。

そして、「A8 M&A」はASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を運営する企業によるサイト売買サービスであるためか、個人規模のアフィリエイトサイトやブログが掲載されています。

金額も比較的安めではありますが、似通ったサイトが多いジャンルだと売りにくい可能性もありますため、「ラッコM&A」で買い手がつかなかったときの予備などに使用してみても良いかもしれません。

A8M&A


売却手数料購入手数料取り扱い
無料直接:成約額の5%(最低55,000円)
仲介:成約額の10%(最低55,000円)
Webメディア
アプリ
SNSアカウント
など

個人規模のサイトも多く掲載!

ASPである「A8」に関連したサイト売買サービスです。
ジャンルを絞っての表示機能があるため、競合相手が少ないジャンルであれば目につきやすくなります。
小規模サイトを求めるユーザーが多いと思われるので、こちらも買い手を見つけやすいサービスと言えるでしょう。

放置しても問題はないが、ブログ売却も試してみよう

ブログをやめることは個人の自由ですが、それまでかけた時間やコストのことを考えれば、ただ削除するよりも売却した方が良いと考えられます。

「放置されたブログは売れない」や「収益の出ていないブログは二束三文にしかならない」というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

放置ブログでも売却できた事例はあり、高値で売ることができなくてもこれまでかけた分の費用を取り返せれば、再度ブログを立ち上げるときや別の方法で稼ごうとしたときの初期費用に回すこともできるでしょう。

実際にどんなサイトがいくらで売却できているのか、先ほど紹介したサイト売買サービス「ラッコM&A」の公式ブログでも実際の事例が出ていますので、こちらも読んでみることをおすすめします。

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https://rakkoma.com/knowledge/4872/
※外部サイトに移動します。

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