- 公開日:2017/09/11
- 最終更新:2021/02/02
ここでは「レンタルサーバーとは何か?」について初心者向けに解説しています。
レンタルサーバーを借りたい理由の多くは、webサイトを作成・運用する為だと思います。
最初はwebサイトを作成したい→レンタルサーバーを借りる、という流れに行きついても、
そもそもレンタルサーバーって何?
から始める人もいるでしょう。
そんな方の為に「レンタルサーバーとは何か?」について誰でも理解できるよう解説します。
レンタルサーバーとは
まずは、レンタルサーバーとは何か?から説明します。
レンタルサーバーとは字の通りサーバーをレンタル(貸し出す)為のサービスを言います。
webサイト(ホームページ)を作成したいと思った時には必要不可欠なものとなります。
レンタルサーバーの他、ホスティングサービスと呼ばれることもあります。
レンタルサーバーについてざっくり書いたところで、もーちょっと深く説明する前に…
「サーバー」とは何か?についてを抑えていきましょう。
その順番の方が理解しやすいと思います。
サーバーとは何か?サーバーの役割とは
サーバーとはパソコンやスマホなどから送られるリクエスト(要求)に対して、自分の持っている情報を提供するコンピュータのことを言います。
…と、言われても良く分からないので例え話を書くと…
例えばあなたがとあるホームページを見たいな~と思った時に、パソコンやスマホを使って検索し、見たかったホームページへアクセスします。
実はこれ、サーバーに対してホームページのデータを提供してくれるよう、リクエストしているんです。
繋がりにくかったりすると何かくるくるしますよね。
あれは電話で言う『呼び出し中』、サーバーに呼びかけをしている最中なのです。
サーバーはそのリクエストを受けて、ホームページのデータをあなたに提供します。
こうしてあなたが見たいホームページが見れている、というわけなのです。
レンタルサーバーの仕組み
サーバーが一体何者で、何をしているのか分かったところで話をレンタルサーバーに戻します。
レンタルサーバーとはさっき説明した「サーバー」に「レンタル」がくっついたものです。
冒頭でも説明した通りサーバーをレンタル(貸し出す)ためのサービスという事です。
何でサーバーをレンタルしなきゃいけないのかと言うと…
まずレンタルサーバーを自分で構築、運営しようと思ったら。。。
もんのすごい時間と、もんのすごいお金と、とんでもなくめんどくさい管理が必要になります。
ハッキリ言いますが、普通の人じゃーまず無理でしょう。
相当気合入れないと厳しいです。ていうかお金がナイ。
まず必要な機材や設置する場所も用意しなくちゃいけないし、1日中パソコンを付けっぱなしにする必要があるので、電気代もまぁかかると思います。
想像しただけで、すんごい大変。(私だったら全部自分でやるのはヤダ。)
…と、いうことでサーバーをレンタルするんです。
レンタルサーバーを利用すれば、レンタルサーバーのサービス業者が管理も構築も準備もぜーんぶやってくれるので、自分でやる必要がありません。
初期費用や月額料金等かかりますが、自分でサーバーを構築・運営するより断然安いでしょう。
ケタが全然違うと思います。気になる方は調べて比較して見て下さい。
作りたいホームページによっては安いサーバーで済む場合もありますし、ホームページを作る為にサーバー以外に必要となる様々なオプションが標準で付いているサービスもあります。
レンタルサーバーを利用してホームページを作成・公開する場合、ホームページの作者はwebサイトのデータをまとめ、それをサーバーに送ります。
すると、そのホームページを見に来た人が、サーバー業者の運用するサーバーにアクセス(リクエスト)をして、あなたのホームページをみる、という仕組みになっています。
レンタルサーバーには種類がある
レンタルサーバーについてや、その仕組みについては大分理解していただけたかと思います。
実はこのレンタルサーバーにはいくつか種類があります。
ちょっと突っ込んだ話になりますが、実際にレンタルサーバーを借りる際に関係する話だと思いますので紹介します。
それではレンタルサーバーの種類について、1つ1つ見ていきましょう。
共用サーバー
共用サーバーは主に個人でサーバーを利用するのに多く使われるサーバーです。
共用サーバーは1台のサーバーを何人かの利用者で一緒に使うサービスを言います。
価格が安く、容量もそこまで大きくなく、リーズナブルに使える特徴があります。
サーバーの設定や運用などは全てレンタルサーバー業者が行います。
料金は一緒に使っている利用者全員で負担するしているので安価になるのです。
ただ、個人の都合でサーバーの設定などを変えられないので、そこまで自由度は効かないというデメリットがあります。
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
1,048円(最安プラン) | 131円~(月額換算) | 最大700GB |
さくらのレンタルサーバは個人向けサーバーの中でも特に初心者からの人気が高いサービスです。
個人向けプランからビジネス向けのプランもあるので、選べる幅も広いです。
専用サーバー
1人1台のサーバーを利用できるサービスです。
契約した人が好きなように設定できるので自由度が高いいです。
そのうえ、共用サーバーと比較して性能(スペック)も高いことが特徴です。
ただ、サーバーの設定や運用などは契約した人が自分で行う必要があるので、その分かなり専門的な知識が必要な上、時間や負担もかかります。
どちらかというと企業やビジネス利用で使われる場合が多いでしょう。
ですが、専用サーバーも「レンタルサーバー」として借りる為、自分でにサーバーをたてるといったことは必要ありません。
場所は業者が用意してくれるという形になるので、スペースを用意したり、電気代を支払うことはないメリットがあります。
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
無料 ※12ヶ月契約場合 |
3,990円 | 無制限 |
KDDIウェブコミュニケーションズ CPIはビジネス用のレンタルサーバーの中でも、特に人気のサービスです。
KDDIグループが運営している為セキュリティや信頼面の評価も高いです。
VPS(仮想専用サーバー)
VPSサーバーは簡単に言うと共用サーバーと専用サーバーが合わせたようなサービス。
1台のサーバーを複数人で利用するところは共用サーバーと一緒ですが、1台のサーバーの中で利用者ごとに領域が区切られています。
イメージで言うとマンションなどの分譲住宅のような感じです。
同じ建物には住んでいるけど、1家族ずつ部屋は違う…みたいなイメージです。
1つのサーバーのように設定されているので、自由度は専用サーバーとほぼ一緒です。
また共用サーバーより性能が良いという特徴があります。
ただ、専用サーバーのようにサーバーの設定や運用を自分で行わなければなりません。
先ほどの例の続きで「家」に例えるとすると、専用サーバーが一戸建て、共用サーバーはルームシェア、VPSは分譲住宅いうイメージです。
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
0円 | 660円~ | 200GB~ |
VPSサーバーの中でも抜群のコストパフォーマンスから高人気のサービス。
人気のCMS「WordPress」も初期設定済みですぐに使うことが出来ます。
カゴヤ・ジャパンでは他にも共用サーバープランなどもあるので、気になった方はそちらも合わせて見てみてはいかがですか?
クラウドサーバー
先に紹介した3つのサーバーと比べると一番新しいタイプのサービス。
1台(複数)のサーバーを複数人で共有することはVPSと一緒ですが、必要なシーンに応じて利用する機能を追加したり減らしたり出来る特徴があります。
機能の部分で自由度が高いので、クラウドサーバーはVPSより高機能だと言われています。
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
5,000円 | 2,800円~(税抜) | 305GB~※ |
富士通クラウドテクノロジーズの「ニフクラ レンタルサーバー」
メールと電話のサポートが完備されているので、初めての方でも使いやすい!
まとめ:目的に合ったレンタルサーバーを選ぼう!
レンタルサーバーとは何か、ざっくり伝わったでしょうか。
レンタルサーバーの仕組みや種類なども合わせて理解しておくと、レンタルサーバーを選ぶ際にも参考になると思います。
それらを学んだ上で、どのようにしてレンタルサーバーを選べば良いのでしょうか。
それはご自身が作成したいwebサイトによって異なると思います。
次にレンタルサーバーを選ぶ際に見ておきたいポイントをいくつかご紹介しましょう。
容量、機能が作成するwebサイトの内容に合っているか
自分の作成・運用したいwebサイトがどういう内容で、どのくらいページ数を作成するのか、webサイトにどんな機能を入れたいのか…
そういった計画はレンタルサーバーを借りる前にある程度決めてしまいましょう。
とはいえ、きっちり予定通りにいくとは限りませんし、特にページ数や機能、画像の量などはホームページを作成していく内に予定外に増えていくこともあるでしょう。
なので個人的にオススメなのは、契約後でもプラン変更が出来るサーバーを借りることです。
容量や機能が多くなるほど値段も高くなるので、最初の費用を抑えたい場合にも有効です。
初期費用が必要なサービスもあるので、初期費用と合わせて考えなければいけません。
サービスによってはキャンペーン中だったりすると初期費用が安くなったり無料だったりするサービスもあるので、キャンペーンを狙うのもおすすめです。
信頼できる会社かどうか、口コミなどもチェック
借りようと思っているレンタルサーバーを運営している会社が信用できるのかどうかもチェックしておいた方が良いでしょう。
会社概要が乗っていなかったり、サービスの公式ページが胡散臭かったり…
そういう場合はサービス名や会社名を検索して、口コミ情報もチェックすると良いです。
中にはサクラの口コミもあるかもしれないので口コミ情報だけを全て鵜呑みにするのは良くないですが、参考程度にはなるかと思います。
実際にそのサーバーを使ったことがある人の体験談や、サポートの内容なんかも知ることが出来るので、おすすめです。
サービスの中には、利用者(契約)数などの実績を公開しているところもあります。
皆が使っているところであれば、安心できる材料の1つにもなると思います。
また、レンタルサーバーを借りた時は突然のシステムダウンやその他サポートが必要なシーンというのが結構出てきます。
サポートの対応が電話・メール・チャット…なにで行えるのか、対応の早さはどうなのか、口コミでも読むことが出来ますが、実際にサービスに問い合わせて聞いて見るのも良いと思います。
個人的にはサポートをメールでしか対応してくれないサービスはあまりおすすめしません。
どうしても対応が遅くなりますし、今どうにかしたい時に応えてくれない可能性があります。
また電話受付をしているところでも、平日の限られた時間のみの対応しか行っていないサービスもありますので、サポート対応時間なども見ておくと良いでしょう。
マルチドメイン対応があるか、対応数はいくつか
webサイトを1つしか作らない場合は関係ないので、このポイントは重視しなくてOKです。
マルチドメインとは1つのサーバーで複数のドメインを管理できるサービスの事を言います。
つまり、webサイトを複数作る予定がある場合に必要なサービスです。
通常、1サーバーに対して1webサイトしか管理できませんので、違うドメインで複数のサイトを作りたい場合は、それだけマルチドメインの数も必要になります。
マルチドメインに対応しており、いくつまで作成できるかもチェックすると良いでしょう。
WordPressなどのCMS機能が簡単インストール可能か
このあたりは特に初心者なら重視しておきたいポイントです。
WordPress(ワードプレス)は専門知識が無くても簡単にwebサイトを作成する為のソフトウェアの事。
個人だけでなく企業などのコーポレートサイトや、商用サイトとして導入するケースも多いです。
実はそういったソフトウェアはWordPress以外にもMovable Type(ムーバブル・タイプ)、XOOPS(ズープス)EC-Cube(イーシー・キューブ)などたくさんあります。
これらをまとめてCMSというのです。
CMSが簡単にインストールできるか、使えるCMS機能は何か等もチェックしておくと良いでしょう。
ネットショッピングサイトなどを作りたい場合はEC-Cubeがおすすめですし、ブログサイトを作りたい場合はWordPressが向いています。
自分の作りたいwebサイトにあったCMSに対応しているのかどうかも見ておきましょう。
初期費用 | 月額費用 | 容量 |
---|---|---|
1,500円 | 900円~ | 最大400GB |
エックスサーバー(XSERVER)ではWordPressがすぐに利用できる簡単インストール機能が付いている他、Movable TypeやEC-CUBE、Joomlaなど種類豊富なCMSに対応しています!
最後に
いかがでしたでしょうか。
レンタルサーバーとは?から、レンタルサーバーの仕組みや種類、選ぶ際に見ておきたいポイントなどをまとめました。
自分のホームページを作りたい、運用したいけどまずはレンタルサーバーとは何か、どういう仕組みなのかを理解したいという方の参考になれば幸いです。
レンタルサーバーを選ぶポイントは、まず自分がどんなホームページを作りたいのかよく計画して、利用目的に合ったサーバーを選ぶことをおススメします。