- 公開日:2019/08/16
- 最終更新:2021/01/26
世界中で大人気の、ものづくりゲーム「マインクラフト(Minecraft)」
通称マイクラとも呼ばれるこのゲームは、ブロックを設置し、建物を立てたりして冒険に行く内容となっており、子供から大人まで楽しむことが出来ます。
このゲームを楽しむためには、サーバーを立ち上げる必要があります。
そこでサーバーを立ち上げる際に便利なサーバー業者をピックアップしてご紹介していきます。
選ぶ際に見ておきたいポイントや注意点、なぜ有料サーバーが良いかもお伝えします。
目次
マインクラフト用にレンタルサーバーが必要な理由
マインクラフト(Minecraft)用になぜレンタルサーバーを立ち上げる必要があるのでしょうか。
まず自宅サーバーや自分のパソコンをサーバー代わりにするとコストが掛からないメリットがある一方、セキュリティ面で大きな不安があります。
また安定した動きでゲームを楽しむにはかなり高スペックを要しますので、個人でそのような性能を持つサーバーを構築するのは、費用対効果からもあまり現実的ではありません。
レンタルサーバーサービスを借りてしまえば、それらの費用・セキュリティ・安定感などの問題が解決できるためにレンタルサーバーの使用がおススメと言われています。
なお、サーバーをレンタルする場合、大きく「レンタルサーバー」と「VPS」が選択できます。
※レンタルサーバーとは実際には共有サーバーと考えてください。
共有サーバーとVPSの違いですが、簡単にいうとユーザーごとにOSが用意されているかどうかの差となります。
共有サーバーは一つのOSに一つのメモリーやCPUが用意され、ユーザー間でシェアされます。
シェアする際に各ユーザーにはハードディスクドライブが割り当てられています。
それに対してVPSとは「Virtual Private Server」の略称であり、日本語では「仮想専用サーバー」と訳されます。
VPSは共有サーバーと同様に1台のサーバーを複数のユーザー間でシェアしますが、VPSの場合は仮想的に専用サーバーが各ユーザーに設定され、自由に利用できるようになっています。
つまり、ホストOSの上にユーザーごとにゲストOSやメモリー、さらにハードディスクドライブが割り当てられています。
ホストOSとCPU以外の部分が仮想で各ユーザーにあてがわれているような形となります。
共有サーバーとVPSの最大の違いは、共有サーバーと違って他のユーザーの利用状況に影響を受けたり、障害が発生したりすると動作が重くなる可能性が基本的にありません。
またメモリやHDDもゲストOSが各ユーザーに用意されていることから、それなりの性能が確保されており、共有サーバーよりも負荷に強いといえます。
さらにOSを共有する共有サーバーと違って、ゲストOSが使えることから自由なソフトウェアの運用も可能になります。
マインクラフトには「MOD」と呼ばれる改造プログラムが多数あり、それによってさらにゲームを楽しむことができますが、そのためにはVPSサーバーでなければいけません。
このようにセキュリティや費用の面と、より楽しく遊ぶためにVPSサーバーをレンタルする必要があるわけです。
マインクラフト用サーバーを選ぶ際の注意点
マインクラフト(Minecraft)用にレンタルサーバーやVPSでゲームを立ち上げる際の注意点としては、必要なスペックを確保することに尽きます。
ゲームではプレイヤーが増えれば高いスペックが必要になりますが、目安としてメモリーは1人から4人ほどで快適に楽しみたい場合、必要なスペックとして最低限2GBは欲しいところです。
そこで、低価格でかつ容量が2GB以上あるおすすめのレンタルサーバー、VPSを3社ピックアップしましたので、ご紹介します。
マインクラフト用サーバーにはConoHaとさくらのVPSがおすすめ!
マインクラフト(Minecraft)用におすすめのレンタルサーバー業者は「ConoHa(VPS)」と「さくらのVPS」の2社です。
「Minecraft」マルチサーバーのテンプレートを提供!設定が簡単で初心者向け
推奨プラン | 2GBプラン | プレイヤー数 | 4人以下 |
---|---|---|---|
月額費用 | 1,422円/月 | 初期費用 | 無料 |
CPU | 3Core | SSD | 100GB |
SSDかHHD好きな方を選べ、豊富な7つのVPSプランから選択可能!
推奨プラン | 2GBプラン | プレイヤー数 | 4人以下 |
---|---|---|---|
月額費用 | 1,750円/月 | 初期費用 | 2,200円 |
CPU | 3Core | SSD | 50GB |
上記2社がおすすめな理由としては、マインクラフト用のマルチサーバープランが用意されており、簡単に立ち上げることができる点です。
ConoHa(VPS)を運用している業者は大手IT業者であるGMOグループですので、保守やメンテナンス面でも安心です。 また、3ヶ月以上の利用から割引が適用される「VPS割引きっぷ」という長期利用割引サービスが行われており、期間によって最大17%オフの料金で利用できます。
さらに2021年1月29日の18時まで「ゆく年くる年キャンペーン」として、VPS割引きっぷと合わせて最大25%まで割引となる限定キャンペーンも開催中ですので、今は特にお得となっています。
さくらについてもサーバー業者としては老舗で、高い支持と定評があります。
どちらにするかはスペックごとに異なるサーバー料金との兼ね合いで選んでみてもいいでしょう。
カゴヤ・ジャパンのVPSはお得だけど設定が難しめ
サーバー設定などを経験したことがある人であれば、「カゴヤ・ジャパンのVPSサーバー」も選択肢として入ります。
注意点として、Conoha(VPS)やさくらのVPSのようにマインクラフト用のプランが無いため、自分でサーバーやネットワークの設定をコマンド入力で行わなければならず、また後述するオマケもありません。
しかし、その分価格が非常に安くなっており、設定方法についてもカゴヤの公式サイトで解説してくれています。
その通りに進めていけばサーバーが立てられるので、違いはオマケの有無程度に感じるかもしれません。
簡単に設定できるサーバーか、少し設定が難しくても安いサーバーにするか……どこを重視するかでレンタルするサーバーを決めましょう。
VPS3社でマインクラフト用の推奨プラン比較
1〜4人用の推奨プラン | |||
---|---|---|---|
サービス | ![]() ConoHa(VPS) |
![]() さくらのVPS |
![]() <VPS>KAGOYA CLOUD |
メモリ | 2GB | 2GB | 2GB |
月額料金 | 1,422円/月 | 1,750円/月 | 979円/月 |
初期費用 | 無料 | 2,200円 | 無料 |
最低利用期間 | 無し | 1年(2週間お試し有) | 無し |
CPU | 3Core | 仮想 3Core | 2Core |
SSD | 100GB | 50GB(HDD:200GB) | 30GB |
5〜10人用の推奨プラン | |||
サービス | ![]() ConoHa(VPS) |
![]() さくらのVPS |
![]() <VPS>KAGOYA CLOUD |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB |
月額料金 | 2,700円/月 | 3,600円/月 | 3,300円/月 |
初期費用 | 無料 | 4,400円 | 無料 |
最低利用期間 | 無し | 1年(2週間お試し有) | 無し |
CPU | 4Core | 仮想 4Core | 4Core |
SSD | 100GB | 100GB(HDD:400GB) | 50GB |
10人以上用の推奨プラン | |||
サービス | ![]() ConoHa(VPS) |
![]() さくらのVPS |
![]() <VPS>KAGOYA CLOUD |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB |
月額料金 | 5,760円/月 | 7,200円/月 | 7,150円/月 |
初期費用 | 無料 | 8,800円 | 無料 |
最低利用期間 | 無し | 1年(2週間お試し有) | 無し |
CPU | 6Core | 仮想 6Core | 6Core |
SSD | 100GB | 200GB(HDD:800GB) | 100GB |
上記3社の料金を比較すると、値段のみで考えると小規模ならカゴヤVPS、大規模ならばConohaVPSが選択肢になるでしょう。
さくらのVPSは多少金額が高くなるものの、ディスク容量が多く、SSDかHDDのどちらか好きな方を選ぶことが出来るという利点があります。
SSDやHDDとはデータを保存するために必要なソフトのことで、HDDはSSDと比べ1ドライブで保存できるデータ量が大きいといった特徴があり、容量の単価でみるとSSDより安くなります。
保存するデータ量が多い場合は、HDDも選べるさくらのVPSが合っている方もいるかと思います。
反対にSSDは、容量はHDDより少なく容量単価が高くなってしまうものの、作動音が小さかったり読み書きの速度が速いなどの利点があります。
SSDとHDDにはそれぞれメリット・デメリットがありますので、気になる方はご自身でも調べてみて下さい。
全体的なスペック面で言えば、サーバー参加人数が多い場合のプランは大差ありませんが、4人用の少人数向けプランにおいてはカゴヤVPSは少し低めのスペックとなっています。
ゲームを普通に遊ぶ分には大きく影響が出るわけではないので、あまり気にする点でもありません。
総合的に考えると、長期契約が前提になりますが、スペックと機能面でConohaVPSが最もおすすめとなるでしょう。
後述になりますが、サーバー構築を自動で行ってくれるテンプレートや、サーバー管理をスマホなどからもできる「Minecraft Manager」が提供されており、またオリジナルスキンのおまけもついてくるので、長期契約であれば有力な選択肢になると思います。
無料サーバーではダメなの?無料サーバーのデメリットとは
レンタルサーバーの中には無料で使えるサービスもあります。
メリットはなんといってもサーバー利用に一切のコストがかからない点ですが、デメリットも多くあります。
主に上げられる例を紹介しますので、自分の許容範囲のデメリットかどうか確認してみて下さい。
サーバーの安定感が低い
レンタルサーバーは1台のOSやハードディスクを複数の利用者で共有します。
利益が出ない無料サーバーの場合、容量も少なく最低限のスペックでサーバーが不安定になるリスクが高いです。
無料サーバーで使える容量は平均してもせいぜい0.003から1GB程度。
この要領でスト、たくさんの利用者に対応することが難しくなります。
また、無料サーバーは個人によって運営されていることも多いため、利用者が増えた時に対応できずに必要なサーバー容量が増えてしまい、結局サーバー補強費用がかさむこともあります。
このような場合、最悪サーバーが突然ダウンすることも考えられます。
有料サーバーであれば利用者増加に伴って収益も増えるので、サーバー容量が追加で必要になっても問題なくサーバー増強が可能です。
個人が運営するサーバーのように、突然運営がストップしてしまうといった事態はまず考えられないでしょう。
大量の広告が表示される場合がある
レンタルサーバーの維持費を少しでも捻出するために、無料のサーバー業者では利用者の画面上に広告を表示させて広告収入を得ている場合があります。
1つ2つなら我慢できるかもしれませんが、中には段々広告の数が増えたり、突然大量の広告が表示される場合もあります。
中には不快な内容の広告が出る場合もありますので、広告を表示させたくない方は、有料のレンタルサーバーやVPSを利用したほうが快適でしょう。
サポートに対応していない
無料サーバーのほとんどが、十分なサポート体制が敷かれていません。
これは利益が出ていない上に余分な経費のかかるサポートまで手が回らないため、仕方がない点ともいえます。
よってインストールしてせっかくセットアップしたゲームでも、サーバー上で何かしらの不具合が起きたときには自分の力で全てに対応しなければなりません。
有料サーバーの場合は、電話やメール、チャットなどによるサポート体制が準備されているため、システムに詳しくなくても問い合わせに応じてくれ、疑問点なども解消されるでしょう。
自力でシステムトラブルなどに対処する自信がない人は有料レンタルサーバーやVPSの利用がおすすめです。
サービスが突然終了する可能性がある
限られた広告収入など、収益面で弱い無料サーバーは突然サービスが終了となってしまう可能性もあります。
特に個人運営による無料サーバーの場合、利用者増加に伴い、必要となるサーバーの増強がコスト的にできず、結果接続状態が不安定となり、負荷に耐えきれずそのまま運営が中止されるリスクがあります。
せっかく1から設定したゲームや仲間のプレイヤーとの関係もストップしてしまいかねません。。
デメリットがあってもサーバーにお金をかけたくない!というなら良いですが、上記のデメリットを避けたい場合は多少費用が掛かっても、有料サービスをおすすめします。
今回の記事では、マインクラフト立ち上げのためのレンタルサーバー選びの注意点や業者をご紹介しました。
是非レンタルサーバーやVPSでのマイクラ立ち上げの参考にしてみてください。
ConoHa(VPS)ならMinecraftマルチサーバー構築が自動で楽々!
おすすめプラン | 月額費用 | 初期費用 |
---|---|---|
2GBプラン | 1,422円 | 無料 |
プレイヤー数 | CPU | SSD |
1〜4人 | 3Core | 1000GB |
Minecraftマルチサーバーのテンプレートを使ってVPSを申込むと、サーバーの追加と同時にMinecraftマルチサーバーの構築が自動で完了!
自分で環境設定や構築作業を行う必要がないので非常にカンタン!難しい設定が面倒、分からない方にもおすすめ!
ConoHaの「Minecraft」テンプレート
マインクラフト(Minecraft)は一人でも遊べますが、複数人で一つのワールドにログインし、一緒にプレイする「マルチプレイ」も出来ます。
遠い場所の人とネット越しに同時プレイする場合はマルチプレイ用の「マルチサーバー」を別で構築する必要がありますが、ConoHa(VPS)なら自動で構築が完了出来るので非常に便利です!
他VPSサービスでは、Java環境やマルチサーバーのインストール・設定などの構築を自分でやる必要がありますが、ConoHaならたった3つの手順のみ!
まずはConoHaのアカウントを新規登録、またはコントロールパネルにログインし、アプリケーションから「Minecraft」を選んでVPS申込み。
最後にMinecraftクライアントに作成されたVPSのIPアドレスを入れて、ゲームを楽しむだけ!
Minecraft Java Edition・統合版のどちらでも好きなバージョンに対応したテンプレートを選べます。
スマホやタブレットでも管理可能な「Minecraft Manager」
サーバーの構築後は、バージョンアップやデータのバックアップが必要になります。
これまでは管理に関してはコマンド入力による操作が必要だったため、初心者の方だと少し手間取ってしまうこともありましたが、2020年9月より簡単に操作できる「Mincraft maneger」が提供されました!
ブラウザ上で操作するため、PCだけでなく、スマホやタブレットでも設定変更・更新ができるようになっています。
なお、Mincraft managerでは、バージョンアップの操作・ゲームモードの変更・サーバ―のON/OFF・自動バックアップ設定のON/OFFの4種の操作が可能です。
ConoHaだけ「Minecraft」ゲームで使える無料オリジナルスキン
ConoHaでは、マインクラフト(Minecraft)のゲーム内で使える『ConoHa応援団長 美雲このはのオリジナルスキン』が無料で貰えます。
清楚で可愛いツンデレ(?)な『このはちゃん』になりきって、マインクラフト(Minecraft)の世界で冒険してみてはいかがでしょうか。
公式に美雲このはスキンの設定方法や動画も載っていますので、チェックして下さい!
さくらのVPSなら選べるVPSプランも豊富!
おすすめプラン | 月額費用 | 初期費用 |
---|---|---|
2GBプラン | 1,750円 | 2,200円 |
プレイヤー数 | CPU | SSD/HDD |
1〜4人 | 3Core | 50GB/200GB |
さくらのVPSは高速なSSD、大容量のHDDどちらか選ぶことが出来たり、選べるプランが7つもあるなど選択幅が広いサーバーです。
さくらインターネット株式会社が運営している安心感やブランド力もあり、セキュリティ体制も強固なのでそのあたりを重視したい方にもおすすめ!
さくらのGaming script:マインクラフト(Minecraft)
さくらのVPSで作成された仮想サーバ上に Minecraft(Java版)のマルチプレイサーバを構築できるスタートアップスクリプトが「Ubuntu_ScriptOfMinecraftJavaServer」です。
このスクリプトに申し込むには「さくらのVPS」に申し込みが完了している必要があります。
さくらのVPSには選べる7つのプランがあり、容量もSSDかHDDか選ぶことが出来ます。
4人以下でゲームをするなら1GBか2GBプランがおすすめです。
スタートアップスクリプトの実行方法
ここでさくらのVPSでのスタートアップスクリプトの実行方法とゲームの接続方法について公式に従ってご説明します。
まずはさくらのVPSのコントールパネルへログインし、サーバ一覧からスタートアップスクリプトを実行したいサーバをクリック。
サーバー詳細から「OSインストール」を選び、「標準OS」から「Ubuntu 16.04 amd64」
管理ユーザのパスワードを入力します。
「スタートアップスクリプト」で「[public] Ubuntu_ScriptOfMinecraftJavaServer」を選びます。
「※必ずお読みください。」を確認し、「Minecraft使用許諾契約書」に同意チェックボックスにチェックを入れ「設定内容を確認する」をクリック。
そうすると確認画面が表示されるので、内容に間違いが無ければ「インストールを実行する」をクリック。
そうするとインストールが開始されるので、あとは完了するまで待つだけです。
サーバーの電源状態が「稼働中」になればインストール完了となります。
ゲームサーバへの接続方法
まずはクライアント側でマインクラフト(Minecraft)を起動し「Multiplayer」を選択。
「Direct Connect」をクリックし、「Server Address」にさくらのVPSに割り当てられたIPアドレスかドメインを入力。
「Join Server」をクリックしたらゲームが開始されます。
今後も同じサーバへ接続する場合、「Add server」から登録するのがおすすめです。
公式サイトでは他にもメンテナンス方法やMinecraftサーバのバージョンアップデート、セーブデータのダウンロードなどの手順が分かりやすく解説されています。
その内容に沿っていけば自分でも設定できると思いますので、ぜひ試してみて下さい。
またさくらインターネット株式会社の「石狩データセンター」がMinecraftの世界で建築できる手順も公開されています。
本物そっくりに仕上がっていますので、ぜひあなたもチャレンジしてみてください!!
<VPS>KAGOYA CLOUD:Ubuntu設定方法
おすすめプラン | 月額費用 | 初期費用 |
---|---|---|
2GBプラン | 979円 | 無料 |
プレイヤー数 | CPU | SSD |
1〜4人 | 2Core | 30GB |
サーバーセキュリティと手厚いサービスが評判のカゴヤ・ジャパンのVPSサーバーです。
非常にお得なお値段で十分なスペックのVPSサーバーをレンタルできるのは嬉しいところ。
プラン切り替えも用意なので、もしプレイ人数を増やしたいときも簡単にできちゃいます!
カゴヤのVPSサーバーでマルチサーバーを立てるときは、「Ubuntu」や「CentOS」などのOSに直接コマンドを打ち込んで設定していく必要があります。
今回は公式で解説されている「Ubuntu 16.04」を用いた方法にのっとった内容になりますが、CentOSでもコマンドが違うだけで基本的な流れは同じになります。
それでは、順を追って解説します!
コピー&ペーストして使えるよう、コマンドも記載していきますので、ひとつひとつ進めていきましょう。
まず、システムを最新のものに更新し、マインクラフト用サーバーを立てるのに必要なパッケージ類をインストールします。
サーバーを動かすためにはJava環境が必要となっているので、そのパッケージがインストールされています。
sudo apt -y upgrade
sudo apt install openjdk-8-jre-headless screen
そして、管理のためにユーザー作成を行います。
su – minecraft
次は、ゲーム用ソフトウェアの「Minecraft: Java Edition」をサーバーに直接ダウンロードします。
コマンド内にあるURLは、公式サイトにあるダウンロードリンクになっています。
更新があった場合は〇〇〇の箇所が変わっていますので、こちらに関しては必ず最新バージョンが出ていないかを確認してください。
ソフトウェアのダウンロードはこちらから。
ソフトウェアダウンロードが終わったら、マインクラフトの実行用ファイルを作成します。
#!/bin/sh
BINDIR=$(dirname “$(readlink -fn “$0″)”)
cd “$BINDIR”
java -Xms1024M -Xmx1536M -jar server.jar -o true
そして、作成したファイルへ実行権限をつけましょう。
実行権限を付与したら、一回テスト起動を行うために、実行コマンドを打ち込みます。
初回起動に限り、設定ファイル内にある利用規約への同意にチェックできないため、実行してからすぐに停止してしまいます。
では、同意チェックを行うために書き換えを行いましょう。
このコマンドを打ち込んだら、再度実行します。
ここまで完了すれば、基本的な準備は完了です。
キーボードの「Ctrl」+「a」を押した後、「d」を押して、コンソール画面を元に戻しましょう。
なお、現在の状態ではサーバーを再起動するたびに実行コマンドを入力しなくてはならず、手間がかかってしまいます。
そこで、自動的に立ち上がるようにまで設定するため、次のコマンドを入力してください。
そして、自動起動のコマンドを打ち込み、保存すれば完了です。
さて、最後にポートを開放しなければ、誰も入ってこれません。
VPSサーバーのファイアウォールを操作し、ポート開放を行います。
iptables -A INPUT -p tcp –sport 25565 -j ACCEPT
こちらの設定も再起動の度に消えてしまうので、次のコマンドで内容を保存します。
これでマルチサーバーが構築できました。
あとはゲームから実際に構築したサーバーに入ってみましょう。
ゲームを起動し、トップ画面の「マルチプレイ」をクリックします。
そして、画面右下にある項目の「サーバーを追加」をクリックしましょう。
サーバー情報の入力画面になりますので、画面中央にある「サーバーアドレス」にVPS接続先のIPアドレスを入力します。
このとき、入力するのはマルチサーバーのIPアドレスにしておきましょう。
入力が済んだら、「完了」をクリックしてください。
すろと、先ほどコマンドを入力して設定されたサーバーが選択できるようになっています。
こちらを選択したら、下にある項目の「サーバーに接続」をクリック。
通常のゲーム画面になれば、無事ログイン成功です!
設定に関する注意点
「マルチプレイができない!」となったときは下記をチェックしてみてください。
- サーバーに合ったクライアントソフト(PC版・スマホ版)を使用しているか
- マルチサーバーとユーザーのバージョンは合っているか
- ポートがしっかり開いているか
そのほか、クライアントソフトの不具合などもあり、再起動すれば上手く起動する場合もあります。
方法としてはConoha(VPS)やさくらのVPSに比べると難易度が高く見えますが、手順が公開されているので、思ったよりも難しくはないはずです。
少しお得にマルチプレイを遊べる手段として、このような方法があると覚えておくといいかもしれませんね。